12日の定休日を利用して少しばかり栃木の実家へ帰省。といっても一泊二日程度の荷物。
どのカバンを持っていこうかと考えていたタイミングもあって今回は久しぶりにメインに使っていたリュックを買い換えましたのでその報告。どちらかと言えばガレージブランドが正義となっている今、きちんとした大きなアウトドアメーカーってのはすごいとあらためて思いました。
そんなリュックはEXPEDの新作 Cruiser 35
これはデイリー用かつ、ビジネス用かつ、旅行用かつ、軽登山用にもなる万能なリュックなのです。バックパックではなくて、なんとなくデイリーに使うものはリュックという表現にしてしまう山荘飯島です。
コロナなどの影響もあり、生産が遅れに遅れようやく入荷してきた22年春夏商品です。開店前となる約1年前にオーダーしたのでその時と今欲しいものってのはかなり違うわけで、しかも店を実際に開いてみると考えがぐるりぐるりと変わってますのでいざ入荷する際には実はどうしたものかと思ってました。ブレずにいるところとブレてしまうところが山荘飯島らしさだとも思いますが、開店前に考えていたことは間違っていたことも多くもうだいぶ昔の気分です。
でもオーダーしたからには責任をもたないといけないわけで、怖がりながらもあらためて見直してみたらやっぱりこれはとても良いと思いましてあまりの良さに早速に自分用として使うことに決めちゃいました。
余談ではありますが、説明の奥行きをもたせるためにあえて言いたいこととしてガレージブランドが登場したころはその格好良さに心を奪われ、私もハイパーライトマウンテンギアやZpackなどを買いました。mikikurotaのフルーツバッグも購入してなかなか気持ちよく使っていたものです。しかし今まさに続々と同じような商品が輸入され、国内でも散見していてなかなか差別化が難しいように思ってます。そのブランド毎に良さはあるのでしょうけど、私程度ですとあまりよく分からないというのが本音です。もちろんその中でも素晴らしいブランドがあり、かっこいいUL系なバックなるものを仕入れたいのですが山荘飯島というフィルターを通してしまうと、現時点であえて扱うことを考えた時になかなか一歩を踏み出せない。
じゃあそんな時にこのEXPED Cruiser 35を見直すとやっぱりちゃんとしていることにあらためて気づいてしまったのです。世界に展開しているアウトドアメーカーの縫製設備や品質管理、そのコスパの良さをなめんじゃないよと思うわけです。これはアパレルメーカーに関しての海外メガ工場の設備すごいんだよにもつながります。
さらにまわりくどい話をしてしまうと・・・
私の中で商品を仕入れる基準として手作り定食屋理論というのがあります。またの名は手作りパンの店理論。
手作りを売りにしている定食屋てのは、もちろんプロの技だと思わせる店もありますが、手作り感が満載で自分でも作れるなあと思ってしまうことはありませんか?私はそんな店へ行くならば圧倒的にチェーン展開していたり、体に悪そうな添加物満載のモノの方がお金を払う価値があると思ってしまうのです。体に悪いというのはちょっと大げさな表現ですが、自分で作れないと思わせるものが大きな店にはあると考えてます。金額的な面でも企業努力がありますし。
そんな手作り定食屋の話を商品仕入れにも当てはめているという話、すなわちこんなデザイン、こんな考え、こんなつくりは自分じゃ全く考えが及ばないという思うことを大切にしてます。当然価格とのバランスも含めてです。例えばガレージブランドはその背景を見てみると手作り定食屋を彷彿させることもありまして、あれだけ乱立してしまうということは誰でもできちゃうのではないかと勘ぐってしまうこともあるのです。誰だってハンドメイドなわけですからね。ミシン1台でガレージで立ち上げたのがガレージブランドということならば、何十台もミシンを使ってきちんと各部門ごとに管理を徹底している大きなメーカーの方が品質がすごいのではという単純な話です。特にDCFの素材を使った商品てのは誰かと差別化をする意味では、今なかなか危険水域に達しているような空気感があるように思います。これからファッションブランドや雑貨屋、個人などでもますます取り扱われることになるでしょう。もちろんその中でいつぞやのトムサックスのZpacksみたいなこれは真似できないと思わせる発想のものもきっと出てくると思いますが。アウトドア風アイテムがたくさん出てきてるからこその見極めが重要ですよね。そしてこんな話はブログではお馴染み、極論の話なので例外も多々ありますよということは言っておきます。(ガレージブランドこそ個性的で良いでしょう!!)
私自信もオリジナル商品を作るにあたってはトレンド感を気にしつつも、これならできると思わせないということを気を付けています。自制の念をこめてですが自分の2,3年程度の経験でできてしまうことって大したことないともあえて思うようにしています。
話を戻すと、EXPEDはまさに大きなチェーン展開するプロの店の味。企業努力を感じつつ、俯瞰の目で色々な商品を見直すと価格、スペック、デザインのバランスなどこれは真似できないと思うのです。モンベルやグレゴリーももちろん素晴らしいのですが山荘飯島がやる隙が無いので、そんな目線でもまだ掘る余地のあるEXPEDはちょうどいいメーカーということ。
ではでは商品紹介へ。
メイン素材は840D オックスフォードナイロン 頑丈かつ10‘000 mm 耐水をほこります。
ロゴが入った前面補強部分に1,200㎜耐水の600 D カチオンリップストップを使用。素材の名前だけ記載するとなんのこっちゃという話ですが、ようするにこのバッグ頑丈かつ防水仕様なのです。完全防水ではありませんが、生活防水程度に雨でも安心で荷物を保護することができます。この防水仕様はデイリー使いに最適です。
内側も3000 mm 耐水の150 D ポリエステル素材。ライニング含めてラフにモノを入れて生活する上では安心安全でそして軽く登山へ行ったとしてもある程度の雨でなら問題というつくりをしているのです。
そしてより利便性を感じたのがこの荷室の構造です。久しぶりに1気室ではない現代的なバックパックメーカーらしい構造のリュックを使ったということでより感じたのかもしれませんが「とにかく便利」の一言に尽きます。ここらへんがまさにお金を払いたくなる大きなアウトドアメーカーの強みたるプロの技術でしょう。
片方外して、サイド部分に入れ込む。
このくらいきっちり隠れるのもよくできてる。
登山をやっている人からも信頼されている大きなアウトドアメーカーの新作で、デイリー用かつ、ビジネス用かつ、旅行用かつ、軽登山用にもなる。そして服装や用途までジャンルを問わずに万能に使えるというなかなか稀なリュックです。おすすめしておいて失礼な話ですが、けっこうマイナーなチョイスで共感してくれる人は少ないとも思ってます。でもなんだか気になる方はぜひご検討ください。値段やスペック、デザインのバランスが決して後悔させませんよ。
重量
最小重量:1100g
最大重量:1250g
商品サイズ:(cm)
容量:34L
サイズ:49×33×23cm
背面長:46-57cm *調整可能です。
耐荷重:13kg
¥19,800(税込)
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