Women’sとMen’sの違い

店を開いてから初めてのゴールデンウィークですが、いまだ経堂という土地の人の流れが良く分からないまま過ごしてます。ちなみに山荘飯島の住所は船橋ですが一歩進めば桜上水、一歩後退すれば経堂になる場所です。前向きに捉えればどこからも絶妙な距離なので色々なルートがあります。みなさんもぜひ前向きに捉えて色々な駅からお越しください!

連日インスタグラムではシャツ屋のような写真を更新している山荘飯島ですが、こんな商品も入荷してきているので登山用品店としてアウトドアなお客様も引き続き楽しませていきたいと思います。


STATIC All Elevation SS Women’s&Men’s

製品の機能は当然にその生産背景から環境まで完璧にこだわる日本のアウトドアブランド「STATIC」より、山荘飯島ではよりスポーツな活動時のウールTシャツとしてこの商品を仕入れました。ウールTはノースオブヘブンのメリノTをベストと言ってしまったわけですが、ぜひこちらの詳細もご覧ください。特に女性の方のベースレイヤーとしておすすめしたいので。
幅広く提案できるのが、山荘飯島の便利なところだと思って頂けたらうれしいです。

タイトルの説明の前にまずは生地の説明を。
ウールTですが、これはウール60% ポリプロピレン40%のいわゆる化繊混の生地です。
一般的にウールに化繊を合わせて織る場合、その強度と速乾性をあげるための機能的な意味合いとなります。STATICのTシャツも他と違わず、そんな意味合いもあるのですがそれだけじゃないのがこのAll Elevation でありSTATICというわけです。

凹凸のある生地構造のため、より通気性があがり肌に触れる面積も少ないので快適に着用できるというわけです。なので山荘飯島ではスポーツ用途でのウールTシャツとしての提案となるわけです。


と、ここまで書きましたがこれは他でも説明している普通の説明。
もちろんここまででもSTATICの商品の良さは伝わりますが、ユニセックスモデルも作っているSTATICの中でなぜWomen’sとMen’sの違いがあるのかを山荘飯島らしく勝手に掘っていきましょう。タイトルの回収です。
同じモデルでもここまで性別によって違っているモデルはなかなか見ないですし、細部の細部まできちんと考えているある意味で個性的なSTATICらしい部分と思います。アウトドアブランドが作るベースレイヤーとはこういうことです。

まずはこちらがWomen’sモデルですが一番の違いは袖の付け方。

女性は腕が細いので、袖口を細い設計にしているのですが、その分脇にガゼットを設けています。
これによって袖口は細くとも、アームホールは広くとることができ、スムーズに腕を稼働させることができるのです。
そして袖口の細さに合わせて下袖もメンズと比較すると長いので、脇がのぞくことも無く安心して着用頂けます。このガセットのおかげでバスト部分にもゆとりが生まれるので、女性のベースレイヤーとして非常に理に適ったパターンとなっているわけです。

そして着丈も後ろだけ長く、これなら安心して屈むことができますね。長い分裾にはスリットが入っているので動きやすいです。一般的には女性の方がウエストにくびれがあり、腰骨が張ってるので実はスリットがあることは重要です。

私自身も以前の職場でレディースの接客をすることが多くありましたが、同じような製品でもけっこう違いがあったり、見てるポイントも変わってきてメンズだと気づかない部分が多くあります。こういった気の利いたデザインというのが重要になってくるというわけです。レディースのアウトドアブランドとして考えた時のSTATICは非常に気が利いていて、せっかく買うならこういった部分にもっと気づいてほしいと思いました。

そしてこれがMen’Sモデル

ちなみに袖に関しては一般的なTシャツのつくり。ガセットが無い分はじめからアームホールにはゆとりがあり腕の稼働は問題ありません。脇がのぞいても男性なら問題無いでしょう。裾も前後差が無い直線です。レディースほど長めではありません。

ではWomen’sとモデルとの違いはと言うと肩の部分です。


肩に一枚パーツがあります。男性の方が背中の筋肉が発達しているので肩に厚みがでます。このパーツがあることでより体にフィットした着用ができる、そんな体型を理解した上でこういったつくりをしているわけです。

相変わらず手間をかけて作っているSTATICです。せっかくの素晴らしい作りなので理解していないともったいないですよね。

たぶんこの手間をかけなくても、シンプルな作りで日本製でなくとも同じ金額で売れると思います。
でもこの手間をかけた上に、日本で生産している。しかも裁断ゴミまで含めて完全にリサイクルさせる徹底ぶり。あまり気づかれない部分にも手間に手間をかけているのがSTATICというブランドの凄さです。商品と向き合い、その背景を考えると毎回値段設定が良心的だと驚かされますね。(金額は¥10,450(税込)です。)

ノースオブヘブンのメリノTをベストと言ってしまった山荘飯島ですが、STATICは同じ山脈でも別の山の頂上ということにしてください。こちらも見方を変えればベストになってしまうので。このように明確な理由を持って2つのブランドのウールTを取り扱ったわけですし、スポーツ用途で使ってほしいといった由縁はこの構造にもあるわけです。

私自身どんなサイズでも着て、めちゃくちゃなサイズだっておすすめしてしまいますが、きちんとその用途を理解した上で様々な幅をもってベストなサイズの服を着ることがとても大切ですと伝えたいと思ってます。
あえて語ることでは無いのですが、どんなサイズでも着るということはこの用途、このコーディネートなら、今の時代ならこれがベストだと苦しいくらいに考えて真面目に選んでいます。自分で勝手にやってることなんですけどね・・・

今回はスポーツで使い、ベースレイヤーとして使用するからこそ、きちんと女性と男性の体型に合わせて作られているSTATIC All Elevation を紹介させて頂きました。ちなみにこんなベースレイヤーは年間を通して、普段のインナーにも役立ちます。いつだってみんなウールのインナーです。

生地に触れてみるとより納得できると思いますので、ぜひ店頭までお越しください!
オンラインストアには週末日曜日に掲載予定です。

そして山荘飯島オリジナルのオーダーシャツですがこちらも用途や、着こなしに合わせてサイズを選んでほしいと思います。なんとなくその人の好みが見えてくるのでお気に入りの服や、その用途に合わせたパンツなんかを持ってきてお越しになってみるのも良いですよ。
同じ身長と体重の方でも私は全く異なるサイズを提案することもあるくらいに、押し付けないスタイルで幅のあるアドバイスをさせて頂きます。めちゃくちゃで幅広いサイズを苦しいくらいに悩みながら真面目に着ている成果を少しでも還元できたらと思ってますので必要であれば気軽に話しかけてみてくださいね。

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