着心地の良い服より着心地の良いcomm.archのパーカー

先日の東京登山日和の反響があるのかないのかはまだ分かりませんが、ヤマレコなブログから今回は良い洋服屋のブログを書いていきます。(ヤマレコなブログは続けることが大切ですよね。なのでぜひ監視してください。)

登山洋品店なのに??と思う方がいるかもしれませんが、こんな幅で何でもありが山荘 飯島と思ってください。登山用品店でもあり、良い洋服屋でもあり、シャツ屋でもある、たまにギア感のある店とか(ここらへんが不足しているので課題です。)、足りないアウトドア店と思われることもしばしば。お客様にとっては自由な解釈で好き勝手に店を活用して頂ければうれしいわけです。

もちろん取り扱うからには全てに本気。本気だから文章が書ける。自分の等身大かつ正直な商品セレクトをこころがけています。

そんな流れで紹介していくのがコムアーチの着心地の良いスウェットパーカーです。

昨冬にて新たな文脈からメリノウールを提案させてもらった、日本の素晴らしいニットブランドが「comm.arch(コムアーチ)」ですが、1シーズン取り扱いをした結果、文脈を超えた「服」としての純粋な良さがあるためこの春も展開していきます。

ブランドを知らなかった人でもうっかり購入してしまう良さがコムアーチにはあると、購入された方こそ思っているに違いありません。文脈またぎにチャレンジしている山荘飯島にとってはこういう純粋な服の良さが伝わるブランドは本当にありがたい。

なので一部は登山文脈に寄り添いながらも、ただ「良い洋服」として春夏では紹介していくことになりそうです。

そんなコムアーチの良さの一つの評価として、着心地の良さが上げられます。
着心地の良さというと計算されたパターンとか、シルクのような肌触りで、こだわりの~な糸でとか、旧織機で~とかテンプレみたいな説明が繰り広げられていますが、もはやそこは最低ラインのように思います。

そんなテンプレなことは当然にあてはまりながら、さらなる高みにあるのがコムアーチです。
明確に着心地の良い服より着心地が良いと言えてしまうわけは素材が別格だからでしょう。デザイナーが工場はもちろん、素材の生産者にまで足を運んでいるからこその境地。デザイン+専門的生地の背景までを理解しつつ、自分で動きまわっている人は意外といないと思います。そんな手間をかけた情熱みたいなことが、冬のウールニットも含め着て触ってみれば間違いなく感じられます。

触れば良いと簡単に言っても、山荘 飯島は険しく遠く、訪れる覚悟がいる立地にあるようなので触ることは難しい。

そんな人の為にも今回紹介する「Rec: Supima Sweat Parka」に使われている素材が別格だと説明していきましょう。

と言ってもこの部分に関してはメーカーの説明文をお借りしちゃいます。これ以上の説明は私ではできません。

〇素材の説明
アメリカの高級綿、スーピマ綿100%を使用し、関西地方にある、創業約100年の吊編み機工場に製作して頂いた生地を使用しています。

**一番の特徴は、国内でこの工場でしかできない、社外秘の加工方法です。**
一般的に、綿花は収穫から糸に紡績されるまで、様々な工程を経て繊維が傷つき、性質がどんどん損なわれていきます。そこで、生地が編みあがった最終段階で、極秘加工を施すことにより、傷ついた繊維が修復し、繊維中核の*ルーメンが復元することで、綿本来のしなやかさ、柔らかさを取り戻します。

そのおかげで手触りがまるでシルクかカシミヤのように感じられる、驚きのカットソーアイテムに仕上がりました。

以上

というわけで、

触った瞬間に店に並べることが決まったといっても過言ではなく、一瞬でココロを奪われるほどの驚きのカットソーアイテム、すなわち着心地の良い服より着心地が良いパーカーです。

メーカーの説明をわかりやすく簡潔にしてしまうと、綿繊維の傷を修復させ、綿本来の性質を取り戻したコットン編地を使っているということ。触れば誰でも納得の説明です。結局、触れば分かるという言い方になってしまうのは遠方の方には申し訳ないのですが、コムアーチの商品は想像を超えてくると思いますので安心してご購入頂いてもいいと思います。

修復させているので商品の名前が「Rec: Supima Sweat Parka」ということ。「Recovery」しているコットンです。

抽象的で専門的な言葉が並び、聞き流しがちになる服の説明において、ネーミングだけでここまで素材の良さを表している商品はあまりないように思います。

そんな素晴らしい素材を使った商品のサイズ感はというと

171㎝ 58㎏ サイズ3を着用

肩幅広め、身幅が適度にゆったり、袖丈、着丈がジャストな感じ。

これぞコムアーチなサイズ感なのですが、これから先を見据えても安心できると感じます。オーバーサイズが落ち着くという噂を気にしつつも、まだまだリラックスシルエットは健在なのでそんな心配をされる方にはすごくちょうどいいです。
コムアーチは適度な緩さがあるのに品があるので、年齢問わずに長く着用頂けますよ。

*部分撮りの画像は色みが異なります。分かりづらくて申し訳ございません。
着画が実際の色みのSmoky Oceanに近いです。

スピンドルの先の金属パーツも品が良い。

アメリカンなパーカーとはまた真逆な感じです。

フードも生地が2枚重ねでちゃんとボリューム感もあるのに、柔らかすぎてノンストレスです。

肩こりと無縁のパーカー

脇線を利用したスラッシュポケットなので、表側にステッチが出ないのもカジュアル感が薄まり、すっきりとした印象に。ここらへんもコムアーチ感が増す要因ですよね。
袖と裾のリブもちゃんとリブしてます。こういった柔らかいカットソーにありがちな心もとなさ(一度着たら伸びちゃう心配)は無く、安心の高品質です。本当です。ここは個人的にも相当ポイントが高い。

起毛ではなく、裏毛

春先も快適だし、重ね着で長く着用できます。

生地はヘビーオンスなアメリカンのパーカーほど厚みがありませんが、ちゃんと適度な厚みがあり高級感と安心感もあります。なのに別格のやわらかさ。素材の手触りをシルクかカシミヤに例えるようなメーカーは多くあり、気軽に言い過ぎて個人的にはあまり好きでないですが、コムアーチだけは声を大にしてシルクだよ、カシミヤだよと言いたいです。

DIGAWELのブリーチした緩くてやわらかいデニムと合わせて。2年前よりほんの少しだけサイズダウンというイメージでしょうか。

DIGAWELのデニム 掲載ページはここから

このコーディネートはかなり気に入ってます。緩さと品が合わさった感じ。迷ったらワントーンにまとめるのは楽ですね。

デザイン、素材、パターンも秀逸ですが、

この絶妙な色合いも何とも言えないコムアーチ感です。スウェットパーカーなのに品があるのはこの全てのバランスの整い方のおかげでしょうか?言葉では説明できない深みがあります。

オンラインストアにも掲載しましたので、ぜひご検討ください。

オンラインストア掲載ページはここから

そしてコムアーチはレディースもあります。ちょうどキャロットなリネンカーディガンが入荷してきました。これもすごくコムアーチですよ。その他カットソーなどもありますので、先に気になる方は店舗までお越しください。

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