2025SS「DIGAWEL」×「山」5/2(Fri)12:00-販売開始

まずは、通販の発送対応をお待たせしておりまして誠に申し訳ございません。

1ヶ月ぶりのオンラインストア更新はこの新作発売前にやるべきじゃ無かったかも・・・とてもうれしい悲鳴をあげてます!
順次対応して参りますのでお待ちくださいませ。

とは言えまだ9割の商品はオンラインストアに掲載してない、足を運んでいただけましたら幸いな新作多めな山荘飯島店内になってます。

色々と報告したいことはあったので余計なことを書き進めてましたが、それは消しましてずっと準備してきた「DIGAWEL」に「山」別注させて頂いた商品の紹介にすぐうつります。うん!そうしましょう!

5/2(金)12:00から販売開始です。

*実店舗でのみの販売です。オンラインストア掲載は未定ですが、掲載の場合はインスタグラムで告知をいたします。
**5/2(金)、3(土)はシャツのオーダー対応を中止させていただきます。4(日)以降は様子を見て判断させていただきます。

これは昨年撮影した画像 

そもそも「山」というのを知らない方にちょっと説明を。
「山」というのは山荘飯島オリジナルブランドになります。自分が山で学んだことを取り入れつつ発展させた山荘飯島独自の「山」でして、オリジナル商品には「山」ネームがついてます。

ファッションブランドとアウトドアブランドの流行を俯瞰で見て隙間を見つけた提案をするのが山荘飯島の「山」になります。ちなみに山荘飯島別注と山別注は何か違うのかと言うと、山っぽくないブランドに山の香りを漂わせてる部分になるかなとなんとなく思ってます。

山荘飯島という名前も山の店だと分かりづらいから、山を冠したわけなので、分かりづらいものに分かりやすく山荘飯島的山認定をつけるための「山」別注という考えですね。とは言え説明しながらもここらへんはふわふわしてます。しかも「山荘飯島的」な山なので、これまた非常に説明しづらいわけです。

不完全なくらいな方が、時代の変化や自分の気分の移り変わりにもついていけるのでちょっと曖昧な感じですすめていくのも自分らしいかなと。とは言え、ここ最近いろいろな人と関わることも多くなってきて真っ当な仕事ぶりを目の当たりにすると、曖昧な部分の良し悪しを感じるのも正直なところ。

いったいどうなっていくか?現状、DIGAWELとbalに別注させて頂いてますが今後の動きは誰にも分からない「山」別注というわけです。

しかし、定義は曖昧でもそこまでに至るストーリーというのはすごく大切にしているのが山荘飯島であり、「山」別注になります。「今」売れるからやるのももちろん大切だけど少し先のことと、自分の感覚、時代の流れ、ブランドとの関わり方、そこに至るまでの話が自然と浮かんでくることが私にとっては重要です。

今のところは個人店の足掻きという要素強めで、当たり前にできることを真っ当にきちんとやり切ることを大切にしてます。ブログを書かなくても適当な画像でも売れていくかもしれませんが、こんなブログを書かないといけないと自分にノルマを課しながら、これから紹介する商品画像やルックも自分のできる範囲で極力丁寧に作りました。

それが取り扱わせてもらうブランドへの敬意ですし、将来を見据えた時に何かにつながるはず。怖いよ昨今の山ブームというわけで、初心忘れるべからずです。

書いているのが深夜なもので意識朦朧としながら色々と書きましたが、

とにかくベストが再販になるよ!という話です。

そんなここまでに至るストーリーの第一段階は昨年のブログをご覧いただけましたら幸いです。なぜDIGAWELに別注したのか、開店当初からの流れを踏まえて書いてます。


東京のファッションブランドである「DIGAWEL」の力を借りて、今年もやらせて頂きます。

ファッションブランドであるDIGAWELは昨年のコレクションでも新鮮にみえ、登山用品店である山荘飯島にとってはまだまだ最先端のファッションと捉えます。登山文脈的な感覚で捉えたファッションは「山」の醍醐味です。

その好評だった流れを踏まえて、今回アイボリーを新色として追加しました。

それが既に公開中の『山と溪谷』×『ONC MERINO』のルックにも使用してました。
匂わせどころか大々的に使用したので、DIGAWELベストだと気づいた方も多かったですよね。問い合わせも多数頂いたりとややこしいことしてすみません・・・

*モデルは160cmの女性です。

時代の先を見据えたショート丈のベストだったわけなので、まだまだまだまだ新鮮に見えます。
ショート丈やこの独特な形、素材など登山にとっての優位性や機能面などは昨年のブログをぜひご覧ください。

素材の説明を一応すると、ワッシャー加工のされた適度に機能的なナイロンリップストップ

ファッション文脈からすると撥水性はあるものの中途半端な機能性なので、なんの変哲も無いただのナイロンリップストップ素材と言われてしまいそうです。

軽い素材ではあるもののウルトラライトな登山文脈からすると超軽量とは言えないのでなんだか見向きもされなそうです。

そんな山荘飯島の「山」らしい中途半端な素材チョイスのおかげで

ワッシャー加工によりシワ感があるので小さく丸めてザックにしまっておいても、取り出してすぐに着ても変なシワが目立たず風合いよく着られます。撥水性は落ちるものなので頻繁に洗えることを優先。超軽量じゃないからこそ堂々言える丈夫さが確保できて、ウィンドシェルとしてもガシガシと使えます。

ちなみに染料の関係で、色による風合いのブレがあるのですがアイボリーに関してはブラックよりも柔らかく軽めな印象になってます。風合いはこっちの方が好きという人もいそうです。

そしてアイボリーの目玉はこのファスナーのアクセントカラーでしょう。
ここはデザイナーの西村さんにおまかせしました。YKKにこんな素敵な色があるんだという最高のチョイスです。

「山」別注にとって重要なことはデザインに口を出さないこと。これは本当に重要。
ここは最近別の企画でも再認識したのですが、ファッションデザインは私みたいなかぶれた素人が口を出したらダメですね。

ウルトラライト的な考えは無駄を省くことだと思うのですが、とあるブランドとの別注にその考えを持ちこもうとしたところそのブランドの良さが失われてしまったのです。猛省です。

「無駄こそファッションである」その考えを再認識しました。

あらためて思うとULブランドは無駄を無くすからプロダクトが似てきてしまい、個性を出しづらい。だからきっとブランドネームを見えるように表に大きく付けてるのかなと思ったり。もちろんシンプルだからこその機能美があります。

シームレスという言葉は当たり前のように目にしますが、その境界線を無くそうとすればするほどファッションブランドとアウトドアブランドには明確な境界線を感じる2025年春の山荘飯島です。どっちが良いという話ではなくて、どちらにも憧れがあるからこそ、そんなことを思いました。

ということで、、

素晴らしい無駄を感じさせるDIGAWELはその独自のデザインとシルエットは絶対に真似できないと思わせます。
そして言葉じゃ説明できないDIGAWELの世界は着ることでしか伝わらない部分もありますので、ナイロンベストなんて誰でも作れるからこそ、袖を通してほしいナイロンベストになってます。

絞られてる部分もあり、広がる部分もある。そんなシルエットが素晴らしいので平面的に置けません。

見た目以上に生地がたっぷりと使われていながら、絞られているのでこんなアームホールの部分まで細かくギャザーが入り、なんとも表現できないバランスを生み出します。

ゴムが入っている裾。
よくある説明だけど、見たことない作りなのです。ギュッと絞られているのですが着ると不思議なシルエットが出来上がる。1枚でオシャレになれるベストの秘密です。

ポケットも良くありそうで無さそうなバランス。

収納力は十分です。という単純な説明じゃなくてきっとこの大きさだからポケットに手を入れたときカッコ良くなるのだと思いました。

すなわちこんな感じ。

前も後ろも丸みを帯びたシルエットになり雰囲気が出ます。男女問わずにおすすめでいるDIGAWELの独自のシルエットです。

収納できるフードがあるおかげ襟にボリュームが出るのですが、ベストとしての雰囲気を変えたい時にフードを出してみるのもおすすめ。ジャケットなどと重ね着するときにフードを出すなどしても良いですよ。

「山」では無くて「トラ」が今回もついてます。

そして、この画像は『山と溪谷』からの流れのアングルというわけです。

前回は『山と溪谷』だからシティにて。

今回は「DIGAWEL」だから山での撮影ということ。

わざわざ時間をかけることに意味があるかはわからないけど、この製品を表現するために山に行かなけばなりません。いつも通りの自作自演です。

ちなみに撮影背景や考えなどは説明しないで心の中に留めておくのがクールらしいです。でも説明してしまうのが山荘飯島です。ホットです。

「DIGAWEL」×「山」ナイロンベスト
カラー:ブラック、アイボリー
サイズ:1、2、3
金額:¥30,800(税込)

そしてベストの説明が長引きましたが、今回の目玉はこちらも。

好評だったおかげで色違いに加えて

ベストと同じ軽量撥水のナイロンリップストップ素材でショーツを別注させて頂きました。

すなわちセットアップの完成です。

昨年ベスト持っている人にはお得な気分を感じてもらえたり、昨年ものだって新しく見えると思います。消費されてしまうファッションだからこそ、昨年からの流れを利用して継続して着られるものにしてみました。

ファッションは早すぎるからこそ、昨年物と言うのは非常にもったいないと思います。
登山用品店ならばちょうど良い塩梅で新鮮に提案できるのも山荘飯島の「山」別注の良さです。

このナイロンショーツも昨年のDIGAWELのコレクションにあったBig Jortsを元に生地をのせ変えて作ってます。

これは昨年の画像で店舗でも取り扱いのあったBig jorts

ちなみにジョーツというのは既にファッション方面では少し前からトレンドになっている膝丈くらいのパンツの名称。90年台後半から2000年代に流行ったいわゆるY2Kの流れですが、登山文脈ではなかなか新鮮に見えるはず。

コットンポリエステル素材ということで、残念ながらあまり店舗では注目されることが無かったのですが、個人的に昨年かなり愛用してまして理想のショーツに出会ったということでなんとか別注したいという考えを半年ほど考えに考え抜いて、さらに考えて今に至ります。

これ以上に緩いと若者過ぎてしまう印象だし、言い方はアレですがおっちゃんが履ける大きめなショーツというサイズ感も非常に優秀だったのです。ファッション的なトレンドとしては膝下丈ショーツもおすすめですが、patagoniaのバギーズショーツに慣れた登山文脈にとってこのナイロンジョーツからはじめてみるのはどうでしょうか?

余談ですが、DIGAWEL商品は今季25SSはほぼ紹介できていません。なぜかと言うと紹介する前に完売してしまうことがここ最近増えてます。(山荘飯島の取り扱い数が少ないという理由もあるのですが、、)

ブランドを知らなくても、登山用品を買いに来たのに手を伸ばしてしまうDIGAWELです。実は登山文脈に紹介したかったウールナイロン系のワイドパンツがあったり、これは!という面白いものもありました。今も新作として入荷してきたメリノウール系の商品はまだあるのでぜひ店舗にご来店の際は見て頂きたいと思います。

来店した時に知らないものばかりで、その分かりづらさ故にがっかりされることも多々あるのは山荘飯島の得意技ですがそんな時こそ、そこに何かが潜んでるはず。

潜んでいたと言ったら失礼なのですが、、(世間的には評価がある商品も山荘飯島では潜んでしまうこともありますのでね、、)まさに潜んでいた素晴らしい商品がこのBig Jotrsだったわけです。

一見すると普通に見えますが、普通じゃないのがDIGAWELです。

160cmの女性がサイズ2を履いてます。本来はサイズ1で良さそうです。*サイズ1、2、3の展開

そんな普通じゃない部分はこだわりのシルエット。
今まで掲載したパンツの画像は全て裾がちゃんと膨らんでいると思います。裾にかけて広がる綺麗なシルエットです。
撮影のためにシルエットを綺麗にした部分も多少はありますが、実はこのパンツ勝手に裾が膨らんでシルエットが美しくなります。

これが「山」別注をしたくなった機能的な理由でもあるので登山文脈の人は見逃さずに読んでください。

シルエットがいいと思って色々見ていたら、

*ちなみにこれはブランドに確認していない自己流分析です。

裾をぐるりと補強布のように接いで1枚あててます。
普通は裾をそのまま三つ折りくらいで折り返して叩くのが主流ですが、あえてめんどくさい仕様にしています。

厚みが出るのですが、このおかげで裾が立体的に膨らみ素晴らしいシルエットになります。DIGAWELが機能性ではなくファッション的にこだわったポイントだと思うのですが、

これを登山文脈の話に置き換えるならば、

裾が広く、立体的に広がる・・・すなわち風抜けが良い!!

風を防ぐナイロン素材のおかげで足回りから風が抜けていきます。

これが本当に優秀でした。足上げも良い。

発売前のギアテストも兼ねて、八丈島へ

レンタカー無しで山と市内を約50kmほど歩いてきたのですが、とても調子良く履けました。

調子良過ぎて、調子にのって怪我したり、雨で飛行機が運休したり、最終的に救世主が現れて海辺でサウナテントを楽しむという最高の旅になったのですが、そんな旅の中で軽量、撥水、速乾性もあって非常に優秀なパンツでした。

薪を燃やして、音響&照明付きという最高のおもてなしでした。色々な繋がりに感謝でして本当にありがとう!

旅の話も続けたいのですが、店頭でさせて頂くことにして話を戻してディティールを紹介していきましょう。

ちなみにパンツの方が体感的に軽さを感じられると思うのでぜひ登山でも真夏含めて履いてください。

シルエット以外で一番に目を引くのは普通そうに見えて普通じゃないデザインを追求した深いポケット。

ポケットに手を入れても底が届きづらいのですが、このおかげで他とは何かが違う見た目に。やっぱりファッション的な素晴らしい無駄はすごく重要だと感じさせれます。

ウエストはゴムも紐も無く、ベルトループがあるのでベルトが必要かと思いきや

内側に調整できるアジャスターがつきます。

しかも3つボタンがついて細かく調整できるのでかなり優秀です。
私はウエストは細めですが、いつもベルト無しで問題なく履けてます。

実はここも別注に踏み切った理想的な部分なのですよね。ベルトを通さないのが非常に楽。ゴムも紐もないので、ウエストがかさ張る感じもせずボタンを外せば簡単に脱げるのも便利。おそらくこれもファッション的なシルエットを生み出すこだわりかと思います。本来は表側にこう言ったボタンはつきますしね。

後ろもパッチポケット 2箇所。前面のポケットとは対照的に少し小ぶりな感じがなんとも言えない雰囲気を醸し出します。いちいちディティールがオシャレなんですよね。

そしてよく見ると生地を絞ったダーツが入ってます。
裾にかけて広がる分、生地が余ってしまうのでダーツをとって腰を絞ってます。
ここも特徴的で腰がキュッとなる印象でして、それが非常にいいです。履き心地的にもウエストゴムがないにも関わらず腰で止まる感じになるのです。

腰が絞られており裾にかけて広がる雰囲気は女性にもおすすめできます。キュロットぽくも履ける印象です。おっちゃんがはける緩いパンツと書きましたが、性別や世代を超えてその人らしく履けるパンツになってます。


ちなみに私は171cm 60kgでサイズ2を履いてます。サイズ1.2.3の3サイズ展開。

左パッチポケットの前面下「トラ」がついてます。

DIGAWELがファッションとして素晴らしいむだを作りこだわった部分が結果的に機能的に使えるという他には無い優秀な化繊100%パンツになっています。自分も出来上がった時は本当に嬉しくなった「山」別注です。

「DIGAWEL」×「山」ナイロンジョーツ
カラー:ブラックのみ
サイズ:1、2、3
金額:¥25,300(税込)

ベストもパンツも5/2(金)12:00からの販売開始

*まずは実店舗でのみ販売いたします。
通販に掲載する場合は、インスタグラムで告知をいたします。

そして少しづつ告知はしてますが、5/17(土)18(日)は山梨は塩山で開催される「塩の山」のイベントに出店いたします。

これが塩の山へとつながるビジュアルです。ところどころに次回作を匂わせていくのが山荘飯島スタイルです。

おかげさまでものづくりと色々な流れを大切にして丁寧にストーリーを自作することができています。遠方からもご来店いただくことも多くなり本当に感謝しております。次回の告知にもぜひご期待くださいませ。

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