新たな文脈からのメリノウールの提案

あらためまして先週末は「ハイカーズプロフィールフォト by ナイスな写真館」にお越し頂きまして誠にありがとうございました。正直どのくらいの人がくるのか分からなかったのですが、実際にハイカーやキャンパーの方もいらっしゃったので一安心。いや~~本当に・・・ありがとうございます。
ご家族でのご利用もあり、目的も多様で色々と勉強になりました。独身男性の考えの浅はかさを反省しながら今後に生かしていこうと思います。

もちろんすごく混みあったというイベントではなかったのですが、世田谷区という場所のポテンシャルを感じつつ、手ごたえもありましたので定期的な開催ができればと思います!!
今回、実は興味があったけどタイミング合わずという方がいましたら、ぜひ次回にご期待頂ければ幸いです。

ナイスな写真館の城さんに外観のかっこいい写真を撮影してもらっちゃいました。これはうれしい。

普通に個人や家族写真などの依頼も受け付けているので、大物になる前にこれからもぜひナイスな写真館をチェックしておきましょう!

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そして、今週末10/8-10の3連休もイベント『URBAN SKIN SHOP by surplus _2501』を開催しますのでぜひぜひ足を運んでみてください!!

興味ある方は必ずsurplus_2501のインスタグラムをチェックです。

@surplus_2501 ← インスタグラムはここから

インスタグラムで掲載していない商品ももちろんあります。というよりも山荘飯島のスペースにあわせて絞り込んでもらうくらいなので、たくさんアーカイブコレクションがあるみたい。コアな人も楽しめるイベントになりそうです。私自身もイチお客さんとしてとても楽しみしております。

こんな感じでイベント盛りだくさんですが、商品入荷がつづいてます!!イベント時も山荘飯島の商品は普通に買い物できますので山荘飯島目当てでもお越しくださいね。まだまだ入荷があるので普通の山荘飯島自体も相当にパワーアップしております。リボーン山荘飯島です。昔お越し頂いた方は驚くはず。

そんな中で新たなブランドの取り扱いを始めました。おそらく登山文脈では目にする人は初めてかもしれません。
では山荘 飯島らしさ全開で紹介していきましょう。

「comm.arch」(コムアーチ) *以下はブランドのホームページより抜粋させて頂きました・

1. Communication Architecture の略語
2. 日本の美しい女性、小町(KOMACHI)に基づく
3. Joe Mc のディレクションによるメンズニットウェアブランド。

comm. arch. (コム・アーチ)は2014AWからJoe Mc のディレクションによりスタートしたメンズニットウェアブランド。日本国内紡績の糸を厳選し、現存する貴重なニットデザイナーや職人の連携(communication)によりニットウェア(architecture)が製作されている。とにかく、素材、作り、プロセスにこだわり、全てが”Fully Fashioned”(成型編み)された、心地よく長く着られるニットウェアを作っている。comm.arch. のニットウェアコレクションは、いわば日本の”BORN KNITTERS”の集大成ともいえる。

という紹介です。

ミーハーな私としては、デザイナーさんの経歴を交えた上でキャッチーに簡単に紹介すると
セント・マーチン美術大学のニット科を首席で卒業したデザイナーが、「ディオール(DIOR)」「ジョン ガリアーノ(JOHN GALLIANO)」でニットデザイナーを経験したのちに帰国し、インポーターでの勤務を経て2014年に設立した日本のブランドです。

経歴含めてスゴイし、簡単には伝えることができないので今後も入荷してくるその商品紹介と合わせて補足していきたいと思います。

そんなコムアーチですが、実は「良い」洋服屋で主に取り扱っているブランドになります。経歴的にはモードな匂いも感じながら、わりとオーセンティックやトラッドな文脈の洋服屋でその質の高さから評価されている稀有なブランドと思います。そう、稀有なんです。こういった文脈の店はたいていインポートの上質なニットを取り扱っているのでそこに国内のブランドが割って入るのはなかなかに大変です。
登山文脈で分かりやすく例えるならば海外のブランドが席巻していて既に固まっているトレランシューズの分野において、国内ブランドが割って入るようなものでしょう。そんなブランドなかなかに無いですよね?

ニットというのは単純なデザイン性だけでなく、その質の深さをみることがオーセンティック、トラッド文脈では大切にしています。なので本当に「日本の”BORN KNITTERS”の集大成ともいえる。」わけなのです。

いわゆるファッションの中でもそういった店で取り扱われているブランドをなぜ、登山用品店とうたっている山荘飯島が取り扱うかというと、登山文脈の人にこそ、さらに評価をされると感じ新たな提案ができると思ったからです。

では具体的にどういう商品かというと、まずは登山文脈の人にとって分かりやすいこの商品を紹介します。山荘飯島の秋冬の核となる商品になればという狙いもあります。それくらいに最高な商品。

Super120s Merino High neck p.o

そう、みんな大好きメリノウールを使用したインナーです。

良い洋服屋の文脈で紹介すると、

Super120sのスーパーエクストラファインメリノという超極細繊維の素材を超極細番手に梳いた梳毛糸を使用して編み上げた、とても豪華なウールインナーカットソー。超極細繊維の名の通りウールとは思えないほどの全くチクチクもせずシルクのような肌触りで肌着としても使用できます。冬場の暖かいインナーとして重宝します。

ウール素材ですが、ネットに入れて家庭洗濯も可能なので日常的なケアも簡単におこなえます

こんな感じでしょうか?

そこに、このサイジングやデザインを含めて紹介している非常に上質なニットとして伝えることが多いはず。

そしてこれだけでも十分に売れていく商品なわけで、既に評価を得ている商品ではあります。
実物に触ってもらえば、よりその優秀さは分かるはず。

じゃあ登山用品店としての文脈で紹介すると、

17.5ミクロンという非常に細いメリノウールを使ったベースレイヤー
超極細番手の一般的なベースレイヤーより少し厚手の素材となっているために秋~冬の登山にかけても重宝します。アウトドアブランドのメリノウールのインナーと比べると速乾性は劣るので、湿気が凍結するような厳冬期の登山においては心配だが、中低山を長くのんびりと歩くような際に暖かさを求める人にとっては一つの選択肢となり得るベースレイヤーです。一枚で着ても適度な厚みがあるので表側へ肌が響くことないので、安心して着用できます。ウール本来の透湿性と抗菌防臭性はもちろん備わっているので、長時間の山行においても機能的に活用できます。

目線を変えるとこんな感じにも説明できると山荘飯島的に解釈しました。
超極細繊維の素材をもちいている為、メリノウールに慣れた人でもその肌触りに驚くことは間違いないです。

さらに登山文脈の人において伝えたいのは、日本製で金額¥15,400(税込)という値段!

ベースレイヤーとしては厚みがある方なので、それだけメリノウールの糸をたくさん使っています。単純にその分高くなります。なのにこの値段。

おそらく洋服屋的な目線だと、インナーとしてはなかなかに高額な値段ですが、メリノウールにとらわれた山の人にとっては金額的な優秀さも納得頂けるはず。

黒もあります。ハイネックを折り返してもOKです。

登山文脈のメリノウールのインナーはより速乾性を求めているのでどうしてもペラペラな印象を受けます。それが良い悪いというわけではないですが、一枚で着てるとどうしても肌着感が強くなり、正直に言ってしまうと、山以外の日常で1枚で着る選択肢は無いです。アウトドア帰り感が出てしまうわけです(インナーとしては最高ですし、アクティブな機能服という面で速乾性などはアウトドアブランドの方が優れています。)

東京の登山用品店としては冬場の低山登山をしてから温泉や銭湯に入ってそのまま上品に過ごしたいと思うわけです。これならお坊ちゃま感すらでるでしょう。そういった用途ならば、このコムアーチのSuper120s Merino High neck p.oは山荘飯島においては秋冬のメインとなるベースレイヤーなのです。

そして、オリジナルオーダーシャツをやっている山荘飯島にとってこのハイネックは無くてはならないものです。

シャツの機能を底上げし、通年着られるシャツとなるのです。

これは最近作った中では個人的No.1の呼び声高いコットンライクなナイロンリップストップ素材を使用した山荘飯島オリジナルボタンダウンシャツ ¥18,700(税込)
もちろんオーダーで好きなように作るのでバンドカラー、プルオーバー、開襟などなどサイズや着丈、袖丈も自由に選べます。これから登場するシャツはその作成例に過ぎませんので。

皆さんご存知のように、ウィンドシェル代わりのシャツのインナーとしてメリノウールは最高でしょう。

単純に暖かい上に上品さまで出してくれる。それでいて山においても非常に真面目な服装です。
開襟シャツを作った理由もこのインナーにあります。タートルと開襟の相性は最高なのですよ。ちなみにこれはイタリア製ウールのシャツ¥27,500(税込)他にも色、柄増えてます。(柄によって少し値段は異なります。)

さすがに冬場はシャツ1枚では寒いので、このインナーで暖かさをプラスすれば真冬もOK。色合い的にも季節感があるので問題なし。今までシャツを作ってくださった方にもぜひおすすめしたいです。

バンドカラーにもおススメ。女性ならもう少し襟を抜いて着てもOKです。
これはイタリア製CANCLINI社のコットン素材¥19800(税込)
ちなみにこの襟が抜ける感じのバランスはネックサイズが重要です。アウトドア用途ならネックを広げてもいいのですが、品よく着たいなら首回りを小さくするのもあり。そこらへんはおまかせください。

写真がアップになったらなかなかに髭があれで伝わりづらいかもですが、シャツと合わせるきちんと品よく着られるわけです。

このDIGAWELのセットアップコーデに合わせたのもこのメリノハイネックです。モード的な背景もあるからDIGAWELの雰囲気を損なわずに上質さを底上げしています。

最後になりましたが、レディースはワンサイズ展開で同じ素材でSuper120s Merino mock neck p.oとなります。そうモックネックです。サイジングはよりレディースらしく、少しゆとりを持ったつくりです。

ブランドの参考画像をお借りしました。店舗にルックブックの冊子がありますので欲しい方には差し上げます。すごく品のある世界感で、年齢問わずに着用できるブランドです。きちんとした場で着ても全く問題ありません。

ハイネックの方がお好きな人はメンズの一番小さいサイズでも良いかも。

登山文脈でとらえるとさらに驚くべきは、価格¥12,100(税込)です・・・メンズより安いのです。もちろん日本製よ。
これはデザインだけでなく、ニットの生産背景を知り尽くしたデザイナーだからこその価格設定だと思います。
単純に言えるのがメンズの方が、生地をたくさん使用します。なので生地原価が安くなります。そしてハイネックとモックネックで生地の分量、縫製の手間も若干かわってくるのでしょう。メンズと同じ値段でも誰も文句言いませんよ。

マジでスゴイですコムアーチ 

生地、縫製、価格の面から納得させる上にモード感まで漂ってますからね。さらにはしっかりと取引先のことも考えてくれているので頑張ってその良さを伝えたいと思わせるブランドです。

そしてアウトドア用途をうたっているのは山荘 飯島なだけで、日常ではふつうに品よくつかってください。登山文脈の人ならさらにその良さが分かった上でファッションに置き換えることができるはず。蒸れずに暖かく、臭わないという最高に機能的な肌着です。素肌にやさしい天然素材の肌着屋をはじめたといっても怒られません。

一枚でジャケットの下に着てもいいですね。
ノーネクタイでシャツの下にスカーフっぽく使うのもおススメ

この少し朱赤なロンストのシャツは80番手双糸 GIZA コットンOXを使用。山など関係なく個人的に欲しくて作ってしまいました。この生地もあるので同じの作れますよ。¥19,800(税込)

ファッション、その中でもオーセンティックやトラッド文脈からの提案はきっと登山用品店にとっては新しい提案となるはずです。別に奇をてらったわけではなく、真面目に考えた上で見つけてきました。ウールの良さを知っている登山文脈の人ならば、きっとその良さをさらに理解してくれる違いない。これが山荘飯島らしい新しい文脈からのメリノウールの提案です。

人脈、人脈みたいに、「文脈」という言葉を使ってますが、いかんせん山荘飯島の商品を整理しながら別の分野へ寄り添って説明するのが難しい。文脈おじさんとして、これからも多用してしまいそうです。

ちなみにアウトドア用途をファッションブランドが耐えられるわけないだろうと思う方がいるかもしれません。それは確かに大きなアウトドア専門ブランドにおいては明確にその差がありますし、危険なフィールドにおいてはきちんした基本の格好がとにかく重要です。

しかし、山荘飯島は東京にあるミーハーで真面目な登山用品店です。これくらいなら行けるでしょう、ということを真面目に考えてカッコつけながら提案をしています。

さらに私はアパレルメーカーで働いていたので、なんとなく生地屋と工場を知っています。本当になんとなくではありますが・・・ガレージブランド全盛のこの時代においては果たしてアウトドアブランドとファションブランドはその生産背景にどこまで違いがあるのだろうか??そんなところを考えて、調べた上で自信を持って山荘飯島な考えをきちんと線引きして述べています。

ここまでくるのに一年かかった・・・率直にしんどかった!!そしてまだまだしんどそうです。
コムアーチは他にも商品が多数入荷しています。

これは表コットン、裏毛がメリノウールというスウェット

どうでしょう?これをバチバチにアウトドアへ着ていけるよみたいな提案をするわけではありませんが、素材だけの話なら登山文脈の人もきっと興味をもってもらえるはず。ここらへんが山荘飯島目線のシームレスな提案です。

そんなコムアーチとともにリボーン山荘飯島はまだまだ続きますので、引き続きどうぞよろしくお願いします!!
10月は通常営業日を増やしてますので、皆様のお越しをお待ちしております。

オンラインストアに掲載しましたらインスタグラムでお知らせしますので遠方の方はすこしお待ちくださいませ。

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