STATIC メリノウールなGRIDシリーズの「今季」買うべき理由を山荘 飯島な目線で書きました。

低山シーズンが到来ですね。とても簡単に面白く提案をしていく方法を見つけたので来月は必ず山へ行こうと考えています。そろそろがんばります!

そんなところに、まさに今着たい商品がSTATICより入荷してきました!!実はこれ今季一番楽しみにしていた新作です。

STATIC ALL ELEVATION GRID シリーズ

機能が優秀だということは言うまでもないことなので、そこらへんは他の店にまかせるとして山荘 飯島な目線で今季買うべき理由をまとめました。他の店にまかせると言っても、機能面がなぜ優秀かという点も含めて基本的なことは書きますので参考として頂けましたら幸いです。XS~XLまでそろえてますので女性や小柄、大柄な方もぜひご検討ください。

そしてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、今週からブログに広告を差し込んます。目指せブログ収入!!小金大好き山荘 飯島です。どうやら現在の閲覧数であれば、毎月缶コーヒー一杯分くらい稼げるとかないとか・・・

見づらくなってしまい誠に申し訳ございませんが、どういうものなのかただやってみたいという興味本位だけで広告を差し込んでます。オンラインストアやホームページも色々と試行錯誤しながら二転三転しながら変なことを試していくかもしれないので暖かい目で見守って頂けましたら幸いです。

では買うべき理由の話へ

<理由その①> とにかくお買い得だということ。
クルーネックタイプとフーディータイプはどちらも2万円オーバーですが、これ圧倒的なコスパです。

なぜそう思ったかというと、私のこれまで職歴にあります。少しだけ長く説明させて頂きます。

〇前々職は生地商社

オーダーシャツ用のイタリア製のデッドストック生地もそこで買わせてもらってます。

生地商社では基本的にはフルオーダーメイドの洋服を作る高級仕立て屋に生地を販売していたのですが、一部アパレルメーカーにも生地を卸していました。なぜ一部かというと生地単価が高過ぎて使えるアパレルメーカーが限られているという理由です。生地の値段を言うと無視されたり、たまに笑われちゃうくらいな良い生地を扱っていました。おかげさまでどのくらいの価格までならアパレルメーカーは使えるというような高い方の指標を学ぶことができました。

〇前職がアパレルメーカー

こんなイメージでした。フォト by ナイスな写真館

(ちなみに初めての会社は電子部品メーカー 3つの会社を経験して今、山荘 飯島やってます。)

次の職場であるアパレルメーカーでは単純に洋服の原価をより細かく理解することができました。OEMの生産会社に丸投げするわけでなく、生地屋、付属屋、工場などと直接向き合って値段を交渉するようなことができたので、細かい単価を把握。梱包資材とか加工場へ送料とか含めて本当に小さな部分を把握し、常識に捉われず自分の努力次第では色々なことができるよということを学びました。

おかげさまで自分で言うのもなんですが、価値がある商品の見極めがかなりできるようになったと思います。単純に商品の原価が分かっちゃうわけですからね。ここを経験するかしないかではけっこうな差があるとアパレルメーカーをやって思った点です。
あのメーカーはものすごく高いけどこだわった縫製で評判、でも実は大手メーカーと同じ工場で生産しているとか、色々と裏側が分かってしまったり。日本の工場と言っても工場ごとに差(得意不得意)があることなど、外面だけでなく本質を見極める目を養えたと思います。

その道のレジェンドや実際に縫製ができる人と比べると赤ん坊みたいなもんですが、登山用品店というくくりならばなかなかに優秀な目を持っているはず。もちろんそこにデザインとかいろいろな付加価値があるので単純に商品の価値は原価だけではありませんが一つの指標を学びました。

履歴書みたいな内容をつらつらと自慢げに書いちゃいましたが、ようするに今回に関しては原価がなんとなく見えたからこそお買い得で圧倒的なコスパの良い商品だよ!!という話です。

STATICのこの商品は単純に生地がものすごく高くて本当に良い素材を使ってます。

正直信じられない生地単価。果たして他に使えるメーカーはあるのかなと思います。(使っているところは見つけてしまいましたが異なる商品なので納得の価格でした。)ここらへんはきっとSTATICの企業努力ですよね。環境を意識したただ分かりやすい言葉を掲げるのではなく、目の前で起きてるのに見逃されていることや一般の人では見えない(公表しない)部分にまで手を伸ばし、本当に環境のことを考えるという、そんなコンセプトがはっきりしているブランドだからこそ使える生地が限られているわけで値段勝負じゃない価値を見出してこの生地の選択になったのだと思います。もちろん機能面が優秀なのは大前提です。

生地の価格と縫製工賃を考えた時に、なんでこの価格にできるの?と思ったのが今回のSTATIC ALL ELEVATION GRID シリーズというわけです。サンプルを見せてもらった際にとにかく価格にびっくりしてしまい、その時に商品紹介内容がほぼ決まったように思います。しつこいですが機能とデザインありきです。

ちなみにこの生地価格ならアパレル目線で考えると、3割から5割アップくらいな商品価格なのかと思います。おそらくもっと高くするメーカーもあるはず。

ここらへんの価格設定の部分も文脈の話が関わってきます。私が店をはじめて苦労している部分でもありますが、似たような商品でもアウトドア文脈とアパレル文脈では売れる相場が異なります。

どっちの文脈がお得かというわけではないので、商品によってはアパレル文脈の方がお得だなこだわっているなと思ったり、アウトドア文脈の方がコスパ最高じゃないかと思うことがあるのです。

まあそのおかげで簡単に仕入れる商品を見つけることができなかったり、オリジナル商品の値付けに苦労しちゃってます。このブログみたいに説明過多になる商品も多いので、もう頭パンクです。

今回の商品に関しては、あくまでアウトドア用品のミドルレイヤーないし、ベースレイヤーというくくりでしょう。なのでアウトドア文脈の人、とりわけ登山文脈の人ならここらへんの価格帯じゃないと難しいということが分かるはず。

おそらくライバルはポーラテックパワーストレッチとかパワーウール素材とかそこらへんなのかな?なかなかに苦しい縛りです。だってメリノウール100%のグリッドだよ。

デザイナーさんの意思が強いメーカーだとたまにあります原価度外視した商品。だから売れていても来年できないものあったりしますよね。アパレルメーカーで働いてしまったせいで、そんな商品を探すことばっかり考えていたわけで今回の商品はまさに店をはじめていない自分でも間違いなく買うことを選択した商品でしょう。

<理由その②> 「今季」買うべきという点

①と似た話で、結局お買い得だよということになるのですがなぜ「今季」を強調したかというと、今が円安物価高だからこそです。ここらへんもアパレルメーカーを経験したことと、現在もオーダーシャツを作るために生地メーカーから直接仕入れをしていることが関係しています。

基本的には商品は半年から早いところだと1年前に展示会をやって私のような小売店はそこで商品を見てオーダーします。なので展示会を開催する半年前~1年前の世の中の金額なのです。
もちろんその先の経済状況を予測して特に海外メーカーならば為替の動きに注意して来季の金額設定をするわけですが、今期分に関しては想定以上の円安を吸収しきれていないメーカーもありまして今後さらなる値上げも予測されます。なので値上げをしていても、今季の秋冬はまだ優しい価格のブランドもあるということです。

STATICに関しては日本のメーカーかつ、基本的には日本で縫製をしているので海外メーカーほどの大幅な値上げはされないと予測しますが、今回のSTATIC ALLELEVATION GRID シリーズに使用している生地がイタリアのメーカーの生地なのです。ユーロです。既に高い生地なのに来年は一体どうなることやらという話。少し円安が落ち着いたとはいえこの商品の値段が設定されたのはここまでの半年以上も前で円安じゃない時なわけですからね。

そして、山荘 飯島自体でオリジナル商品を作る際に生地屋から生地を仕入れてるわけなのでなんとなく生地の価格変動をつかんでます。だからこそどんな企業努力をしても、この価格で販売できるのは今後ないのでは?なので「今季」買うべきと強く主張しているのです。

以上の①、②より

ここまでコスパが最高でお買い得なものは他に無く、「今季」買うべきなのがSTATIC ALLELEVATION GRIDシリーズというわけです。あまり価格だけに焦点にあてるべきじゃないのかもしれませんしメーカーさんには失礼な話なのかもしれませんが、どうしてもそこを理解してもらいたいと思いそして初めて見た時から金額設定に衝撃を受けたのでブログ書いてしまいました。

ここまでの話だけでも買っちゃってもよかったり・・・しないかな?後悔する前にというやつです。

とは言ってもちゃんと説明もします。

ここからはテンプレみたいな説明を。

高い高いと値段だけを話していた生地ですが、イタリア REDA社の生地です。山荘 飯島でもオーダーシャツでREDA社のウォッシャブルウール素材が選べますので、最近ではその良さは登山文脈の人の方が理解が深いかもしれません。

シャツ生地とは異なり、ある程度厚みのあるグリッド構造が特徴です。化繊混ではなくニュージーランド産の高品質なメリノウールを100%使いながら厚みを出している凄く贅沢な素材です。メリノウールの防臭性、撥水性、保温効果はもはや説明不要でウール100%にこだわる人も多いはず。

裏側は起毛感があり暖かく、ニット素材なのでストレッチ性もあります。そしてグリッド構造によってさらに保温&調湿の場所と熱が抜ける場所がつくられ、よりアクティブな山行に使えるものとなっています。

1枚でベースレイヤーとしても良いし、インナーに1枚着こんでミドルレイヤー的な使い方もできる絶妙な厚みです。冬場により暖かさを求める人にはお勧めだし、様々な用途で通年使用できますね。夏山でも北アルプスなどの高山で泊りの際は重ね着せずにこれ1枚で寝巻きにもなりそうです。

そしてただこの生地を使ったというわけではなく、ちゃんとアウトドアメーカーらしいつくり。

フーディーもクルータイプもともにまずはこの脇のパターンですよね。

胴体脇部分に1枚パーツがあり(細腹といっていいのかな?)、これが脇下腕の可動域までつながっています。このおかげで腕がストレスなく上がります。生地自体もストレッチ性があるのでアクティブウェアということが分かります。

このつくりをするにも手間がかかるわけで・・・またコストの話になりますが、メーカーはいったいどれだけ利益がでてるのだろうか心配になります。そんな背景を噛みしめながらご購入頂けましたら幸いです。

ちなみにフーディーだと

サムホール代わりに指を通すサムループ

指を通さなくても、普通の袖ように違和感なく着用できるのもいいですね。万が一切れても袖に響くことなく、修理もしやすいですね。

顎にファスナーが干渉しないようにしっかりと共生地でくるまれています。

フードも3枚ハギの立体フードなので頭もすっぽり覆われます。

ではコーディネートはこんな感じ。


〇ALL ELEVATION GRID HOODY ¥25,300(税込)

山荘 飯島ではこんなシャツとの合わせで。年末年始の登山にいきましょう。

撥水ウインドシェル素材を使用したガバっと羽織れる大きなプルオーバーシャツと合わせてより暖かく。

開襟シャツだと襟の高さが無い(台襟が無い)ので、フード合わせもすっきりします。

もちろんフリース的にミドルレイヤーとして使用できます。

合わせているパンツはSTONE MASTERの裏地アルファダイレクトなパンツ 相性良しです。

パンツの掲載ページはこちらから

色違いオリーブのパンツはこちら


〇ALL ELEVATION GRID CREW Chacoal ¥20,900(税込)

ベースレイヤー風に合わせて。インナー使いもおすすめ

リラックスシルエットであるので、スウェット風にミドルレイヤーとしても問題なし。色々な用途で活躍する予感しかありません。この週末に残っていれば個人的にはこのクルータイプを自分用に購入しようかと。今季買うべきということです。

普段着として使ってみても良さそうですね。冬の旅行先にもおすすめで1日中着ていて快適でしょう。

フーディー、クルーどちらかででもぜひ今季のご購入ご検討ください!2つ購入頂けましたら山荘 飯島的にはハッピーです。
最後になりますが、あくまで自分の経験からの予測というわけでメーカーに聞いたわけではありませんのでご了承ください。無責任なブログで申し訳ございません。来年も同じ価格で発売していたら・・・ラッキーだと思いましょう!

オンラインストアにも掲載しましたので遠方の方もぜひご検討ください。

クルーネックタイプ掲載ページはこちらから

フーディータイプ掲載ページはこちらから

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