おかげさまで山荘飯島オリジナルアルファダイレクトシリーズは完売となりました。
涸沢ヒュッテでドヤ顔です。
わざわざお越し頂きまして誠にありがとうございました。
売り切れとなってしまい対応できなかった方、お問合せ頂いたにも関わらず、お断りすることになってしまった方は大変申し訳ございませんでした。継続して生産しますので、引き続きSNSなどをご確認頂けましたら幸いです。(インスタグラムが一番早い告知になります。特にストーリーです。)工場が混んでいるとのことなので、しばしお待ちください。
そして何度も書いてますが、店内新入荷商品でパニックなので、アルファダイレクトが無くなっても過去一充実している山荘飯島です。
そんな中で個人的にはすごくおススメしたかった、ついにきたか!!というビッグニュースな商品を紹介していきます。ちなみにインスタグラムに画像を掲載しただけで、詳細を紹介前にも御来店頂けたりしたので、単純にカッコいい商品です。
ではタイトルからも分かるように、DIGAWELからついに登場しました。機能素材を使ったシャツ。
素材はポリエステル60% ウール40%
アウトドアブランド風に言えば、速乾性を高めるために化繊の混率をあげましたみたいな言い方をしておきましょう。
ちゃんと洗えるウールです。(*メーカー洗濯表示上ではドライクリーニングオンリーですが、ネットに入れて洗濯洗いできるアウトドアブランドのシャツみたいなイメージで使えます。乾燥機と柔軟剤はNGとなります。)
男女問わず、体型問わず着用できるグッドなシルエットなので1着あればすごく助かるシャツになってます。
そして素材なんておまけな話なのがDIGAWELです。
でも素材の話をしたくなってしまうのが山荘飯島です。山でも使えそうなシャツですから。
そもそもこんな話ができるのはウルトラライトな広がりのおかげです。
こんな話を書いたとも思いますが、実はアウトドア用途専門の生地を使って、アウトドアメーカー専門の工場で縫製している製品てのは大きなアウトドアブランドくらいだったりします。特に昨今、山と道のようなガレージブランド(もはや山と道はガレージブランドではないでしょうけど)がファッション的にも注目されているおかげで、もともとアパレルメーカーに力を入れていた生地屋さんも機能素材に力を入れていて、生地の仕入れ先も同じなんてことも多いのです。
なので、生地と縫製というとても単純な目線だけで見たら、アウトドアブランド=アパレルブランドと言ってもおかしくない世の中になっちゃってます。
もちろん山荘飯島が独自の目線でみたとてもとても単純で都合の良い見方なので、そこは冷静な判断をしましょうね。当然アウトドアブランドはちゃんとテスト重ねて、生地以外にも特化した機能があるわけですから。縫製工場も素材や商品に合わせた対応をしているでしょうし。
でも・・・仮にそのアウトドアブランドが生地の良さだけ説明をしていたら、そのブランドの良さはなんなのだろう?工場も一緒で、生地も一緒ならば、その違いは表現方法の違いだけじゃないとか思ってしまう店が山荘飯島なわけです。
もちろん山を舐めるなというのが大前提なので、自分の体力実力を考えて、どこでどう使うかというころが非常に重要なことは忘れてはいけません!!適度に機能的な提案しかできないのが山荘飯島なので。ちゃんとしたアウトドアブランドを今一度見てほしいと最近は思います。残念ながら店での取り扱いはあまりありませんが、これは本当に思ってます。
そんなことを考えながら今の、特に流行りのガレージブランドの流れをくんだら全然いけるじゃんと思ってしまって作ったのが山荘飯島のオーダーメイドシャツというわけです。
高撥水なウールポリエステル オーダー価格は¥29,700(税込)
(色々とあってシワシワです・・・ふつうはここまでならないので。)
こっちも秋冬用ウールポリエステル オーダー価格は¥26,400(税込)
涸沢ヒュッテで記念撮影です。
でもそんな考えをもっている時に、このDIGAWELが作ったシャツに出会ったら・・・
このシャツは「適度な」機能を与えてくれて、さらにはデザインまでカッコいい。すなわち山荘飯島のシャツよりもこっちでいいじゃんと思ってしまいます。
(ちなみに、ここまでの写真で合わせてるのは全て迷迭香のナイロンパンツです。)
そして、これを予想していたので山荘飯島のオーダーメイドシャツの価格の話につながっていきます。
ここからは思い出話です。
店をはじめながら、自問自答した結果たどりついたのがオーダーメイドシャツという仕組みです。
そもそも、はじめはオーダーという仕組みじゃなくて、ふつうに既成服としてオリジナルでシャツを作ろうかと考えました。
そんな時立ちふさがるは山と道のシャツでしょう。正直あの価格は真似できない。とても中途半端な価格で中途半端なデザインのシャツをつくっても、全く意味が無いと思わせる破壊力があります。
自分が一流のデザイナーであれば、そこに勝負を挑めますが、(いや挑まないな・・・)普通の人だったので如何せんどうしたものかと悩みに悩みました。そんな時に、たどり着いたのがオーダーメイドという仕組みだったのです。
ただ身体を測るわけではなく、とっても時間をかけて対応をさせて頂くことに活路を見出しました。
幅広い文脈に対応できるだけの経験はしてきたので、そのおかげで独特な提案ができ、おかげさまでリピートで作ってくださる方も多く、少しは面白い提案ができているなんて思えるようになってます。本当にありがとうございます。
そんなオーダーメイドシャツですが、価格にものすごく悩みました。でも悩んだおかげで、ありがたいことに価格面で納得頂けることも多いと思います。
イタリア製カンクリーニのコットンシャツ ¥23,100(税込)
ウールポリエステル ¥25,300(税込)
某ハイブランドのスぺシャルファブリックなんかもあります。これは1点物で完売。
イタリア製でニュージーランド産メリノウール100%柄物 ¥31,900(税込)
生地が無くなったので参考見本です。バンドカラーでプルオーバー
イタリア製でニュージーランド産メリノウール100%無地 ¥30,800(税込)
アウトドアブランドもよく使ってる今流行りのクールドッツ or ドットエアー ¥23,100(税込)
女性向けのシルエット ゆったり身幅で短い着丈で首と手首が細いシャツ
素材はウールポリエステルリップスストップ¥25,300(税込)
秋冬低山登山に最適なナイロンリップストップ ¥20,900(税込)
もちろん他の色柄あって、形もまだまだあるので載せきれませんが、仕組みを理解して個性的なシャツを作る方やご自身の用途に合わせてオーダーをされる方もいたりして、その秘めたるポテンシャルと万能性に気づいちゃった方もいらっしゃると思います。仕事用のワイシャツも機能素材で作れますからね。
そんなオーダーシャツですが、私自身、もともとオーダーメイドの洋服を作る店に生地を卸す会社で働いていたので、オーダーの文脈を堀りに掘った経験があります。オーダーという表現にも色々とありまして、フルオーダー、パターンオーダー、生地だけを選べるなどなど・・・一言でオーダーといっても色々とあります。オーダーという言葉に舞い上がらずに、冷静に判断してその価格を見ることが重要です。
本当に色々な店を見てきたので、オーダーの文脈を知らない人がきても嘘の無い価格にしようということを第一に考えました。文脈をまたぐ店を自称しているので、向こうの文脈に気づいちゃったときも納得して頂ける価格にすることの重要性は非常に感じてます。(オリジナルで作ったアルファダイレクトシリーズの価格設定もそんな理由からです。)
かと言って、自分でこんな仕組みにしたのが悪いのですが、身体を測定しないおかげで、逆に一人にかかる時間は未知数でこんな丁寧な対応ならばもうちょっとお金をとっちゃってもいいのかな?なんてことも、本音を言うと考えたりしました。この特殊な仕組みなおかげで通販もできません。もう大変無念。せっかくのお問合せもお断りしてしまい申し訳ございません。(通販では100%のものがお届けできないのです。)
そんなことを考えながらもこの価格にしたのは、今回のDIGAWELのシャツみたいなファッションの一流文脈から出てくる機能シャツの存在でした。店をやる前からなんとなくこの流れは予想していました。
「登山の少し前のトレンドがファッションになる。」わけですからね。
むしろそんな商品を仕入れようとしていたのが山荘飯島なのです。
繰り返しになりますが、DIGAWELのシャツはポリエステル 60% ウール 40%で¥27,500(税込)
山荘飯島オーダーメイドシャツで同程度のクオリティの生地を使った場合、¥25,300~26,400(税込)です。
もし色気を出して調子にのって、+20~30%くらいの利益を取ろうとしたものならば、自分がお客さんならDIGAWELのシャツを買っちゃうよ、あぶなかったよ、という話です。
DIGAWELに関しては今季限りになりそうですが、今後、機能素材を使ったシャツは一流どころのブランドなどで増えていくと思います。なんならもう既にありますし、そんな流れが目につきます。それだけUL派生で山文脈が浸透してきたという部分でもあります。特にウールの良さですが。
最初に述べた山荘飯島のとても単純で嫌な考えた方をした場合、素材と工場が同程度ならばファッションで一流なデザイナーが作ったシャツを買うという結論に至りますよね。
ただ棒立ちで着ただけですが、この感じとか普通にカッコいいもんね。
そして紹介する前にこのセットを買ってくださった方もいてうれしい限り。
なのでこんな流れを踏まえて、開店当初の誰も来ない店舗で考える時間だけはたくさんあったので悩みに悩んで考えて、考えた仕組みと価格が山荘飯島のオーダーシャツというわけです。
普通のデザインのシャツだからこそサイズ感を変えることで、誰でも馴染むものが作れます。
誰がきても対応できる経験と幅があるので、用途に合わせた適度な提案と、おもしろいサイズ感を提案できます。
襟型6型、10サイズから選べて、肩幅、袖丈、着丈、さらには首まわりと手首まわりを調整できます。細かいディティールも選べます。
そんな仕組みを使いこなせて、対応できる人材がいる登山用品店は山荘飯島だけです。
そして価格はオーダー文脈を知ってる人が見ても、ちゃんと妥当で現実的な価格です。
このおかげでDIGAWELや、山と道みたいなブランドと比較しながら選択肢となり得るシャツになりました。と思ってます。客観的に見てもそう思えたので、これでダメならもうダメです。
ちなみにここまで読んだ方で、オーダーメイドシャツて大変なのかな?儲けてないのかな?だったらオーダーしない方がいいかな?なんて思わないでください!!ちゃんと稼がせてもらってます。生活させてもらってます。ウハウハですよ。
既成のシャツが一瞬で売れたならば、もちろん労力的には楽ですがオーダーシャツて受注生産なので、経営的な見方からも別軸でのうれしさがあるのです。お金儲けです。
なので気にせずに時間をたっぷりかけてオーダーしてくださいね!時間をたっぷりかけたり、相談しながら作れるからこそ他のシャツとの比較した時に、購入して頂けると思ってます。そこに価値があるシャツですので。
ここまで公表する店も珍しいとも思いますが、現時点ではこんな正直な価格でオリジナル商品を作っていきたい宣言です。とは言えコロコロ考えは変わるので、その時はごめんなさい。
そんなわけで、ここから商品紹介の本番です。
DIGAWELに関しては、小難しい話はしません。このデザインが良いと思ったら満足感を与えてくれます。
やっぱりこのサイズ感がすごく良い。残念ながらこれは山荘飯島シャツでは作れません。デザイナーの個性が現れる商品は見てて楽しいです。
色々と言いましたが、結局のところ私はシャツが好きということです。オーダーメイドシャツは売りたいと思いながら、お客様の雰囲気や体型を見てこっちの方がいいよなんて提案もさせてもらいます。なんなら自分が着たくて仕入れてますからね。
形としては前と後に大きなポケットのある定番のオーバーサイズシャツとなります。
この大きなポケットは、言い方によってはアウトドアです。山シャツなんて言っても良さそうですね。
入荷してきたアドリフトフーディーと合わせたり。
アルファダイレクトベスト合わせたり。
そのサイズ感を利用してアウター使いもおすすめですし、なにより男女問わず誰が着ても1枚で様になっちゃうのがいいですよね。特に女性の方が着てもすんなり馴染むシルエットなので、大きいと思わずに試してみましょう。
そして、ウールシャツというと秋冬のイメージがつきそうですが、登山文脈の方ならば通年使えることに気づくはず。
このダボついた袖が雰囲気抜群なわけです。
この¥27500(税込)という金額も登山文脈の人はより価値が見いだせると思います。
ちなみに当然ですが、メーカーは山シャツとは言ってません。あくまで今期のピクニックと言うコレクションテーマでの適度な機能服というかファッション提案です。
例えば、15kgの荷物を背負うような登山で生地のダメージは心配ですし、風の強い稜線沿いではサイズが大きい分、風にあおられてしまって危険はともなうかもしれません。
あくまで自己判断で着ることは大切です。でもそれはULな商品やシェルも同じことなので、選択肢の中にこのシャツを考えて頂いても良いと思います。
そして、重要なのはただお洒落な普段着であること。山での用途なんて想像しなくてOKです。カッコよさが全てです。
ちなみに履いてるパンツはカレドアーナイロンストレッチパンツ このセットなら山へと向かえます。今のところ絶対に着ている人はいないと言いきれてしまう山服です。
日常着としてはもちろんに、ちょっとしたハイキングや旅行でお洒落がしたい人とか、このシャツならインナーのレイヤリングで温度調整もしやすいのでとても便利だと思います。ウール100%ほどではありませんが、ウールの防臭効果も期待しちゃって大丈夫です。(メリノウールですか?という質問を受けますがメリノウールかは分かりません。でも機能面を考えれば、一緒と考えちゃって良い機能素材です。)
多くの場面で着られることはコスパが良いと言えます。そんな部分もこのシャツの良いところです。
アウトドアブランドが使うウール素材ほど薄手ではないですが、厚くもないので通年着られます。これからの紅葉ハイキングにはちょうどいいでしょう。
オーバーサイズなつくりは風抜けが良いなんて説明もできるし、生地にも通気性があるので長袖を軽く羽織りたいという時期から真夏以外は通年おススメですよ。出番が多くなりそうなシャツであり、アウターです。
ユニセックスで着用できますので女性の方もぜひ。サイズ1と2のみですが、どっちのサイズを着てもさまになりますし、男女兼用もおすすめ。袖丈的になんとなく女性は1なのかな?と思いますが、160後半以上で大きく着たい方がいいなら2にしましょう。こんな言い方で申し訳ございませんが170cm以上であれば、どっちでも良いです。すこしサイズ感を抑えたい人なら1にするという感覚でOK。
そしてこっちもあります。女性の為に仕入れたDIGAWELのウールポリシャツその2。
肩から腕まで一枚のパーツ=動きやすさを重視したなんて言っちゃたり。そういうわけじゃないですし。動きやすさを求めるなアウトドアブランドのシャツを購入しましょう。
これ後身、前身、腕までパッカリングを作るためにゴムでパイピングしてます。とんでもなく凝っている作りです。
物撮りや説明だとわからないと思いますので、ルックの画像を使わせてもらいましょう。こういうことです。
ウール50% ポリエステル50% ¥36,300(税込)
こんな凝った作りで機能素材でこの価格。登山文脈により響くのでは?
ポリエステルはストレッチ性の効いたポリエステルなので、糸の名前を言うとSOLOTEXです。そしてSOLOTEXはアウトドアメーカーでも使ってるので、こっちのほうがより登山文脈も馴染みがあるかもしれません。
パッカリングというかギャザーのような雰囲気抜群の作り方とか、こんなシャツは真似できない。DIGAWELらしい価値のあるシャツですね。
ちなみにこのルックで履いてるパンツも入荷してきたので、今ならこのまま持って帰れます。
前のブログにも載せましたが、女性の方はこんなコーディネートでどうでしょうか?
オクタのパンツとアルファダイレクトのベストもあるので、
これなら山&ファッションマウントを取ってくる男性なんかに負けることない山服です。でも万人受けはしない点だけご了承ください。
山荘飯島は独特でおもしろい提案だけはできますよ。
オンラインストアにも掲載しました。
*完売してたPARAPACKや迷迭香ナイロンパンツの店頭在庫も掲載してます。
ついでに、このコットンのオーバーサイズシャツも掲載しましたのでぜひ。
こっちもとりあえず着てしまえば大丈夫なシャツなのでぜひ。ただただカッコよくて質の良いシャツ。