comm.arch Specially Made for Sanso-iijima Gender-neutral Hand Flame Mohair P/O
2026_11_05
先日はhall eが主催する、ニューヨークのアウトドアカルチャーメディア「FIELDMAG」の紙媒体2号販売イベントにに少しだけご協力をさせて頂きました。


1日限りのイベント詳細は会場となったhall eのインスタグラムをご覧ください。素晴らしい方々が面白い取り組みをされてます。
こういったことの再現性は難しいかもしれませんが、久しぶりにとても刺激を得られたのでまだまだ頑張ろうと思いました。わざわざ足を運び、ポーチを購入いただいた方もありがとうございます。とても貴重なものとなるはずです。
そんな楽しい時間も束の間に、入荷ラッシュが続いてまして毎営業日がスペシャルな商品を販売している山荘飯島です。

次々と届く商品に楽しみながら、怯えながら、必死に商品紹介をしていかなければなりません。
*11/6発売のワイルドシングス着荷してしまいました。
https://sanso-iijima.com/blogs/blog/wildthings-strato-山荘飯島-mimic-pulpcer
そんな今回はオンラインストアでも販売開始した
山荘飯島の冬に欠かせないコムアーチに別注した特別なセーターを紹介させて頂きます。

まずは商品に関してはメーカーの説明を引用させていただきます。
東北地方に現存する、ハンドフレーム(手横編み機)でニットウェアを製作している職人の手で作られた貴重なニットです。
素材はモヘヤでもとても珍しい、化繊が一切混じっていない自然素材のモヘヤ糸です。収穫量がとても少なく貴重な、生後1年未満の小山羊から刈り取ったキッドモヘヤを40%も使用しているのでとても肌触りがよく、また、南米産のアルパカとの混紡なのでしっかりした弾力感もあります。更に編み上がった後、1枚ずつ起毛職人が、チーゼルの実の起毛機で加工をして仕上げております。(そのため、初回数回の着用時に毛抜けがあります。)
ここまでがブランド側の説明文
コムアーチに関してはいつも公式な説明を引用させて頂いております。デザイナーさんの丁寧なものづくりの表現が伝わる部分と思いまして。
この上記の説明を用いてコムアーチが長く定番として作っていた、ハンドフレームかつ、化繊が混ざっていない素晴らしい素材を用いたモヘヤセーターを今回特別なサイズ感で作って頂きました。
もともとWomensラインで販売されていまして、山荘飯島でも初期から取り扱いをさせて頂いた商品にはなります。
その素材の素晴らしさからメンズでも着用したいなとずっと思っていたところ、今年のはじめ1着だけ残っていたブラックアウトのセーターを着てみたらけっこう調子がよくてずっと着ることになったのですが、より自分の感覚にフィットするサイズ感覚でジェンダーニュートラルに着用できるものを作ってほしいなワガママなことを思うようになったのがこの別注のはじまりです。
そもそも山荘飯島にとってウールのニットというのは通気性があり、調湿調温性のあるインサレーションとして提案をしていまして、その上品さはナイロンパンツやレインシェルとも相性よく着られると考えていました。アウトドアブランドのミドルレイヤー、フリース感覚です。
ヘビーデューティー的にイギリスのフィッシャーマンセーターにアークテリクスのゴアシェルを着ることは20代半ばからずっと変わらず好きなことでしたが、ニットはインポートものこそ最高だろなんて思っていた自分に日本製のニットの良さを教えてくれたのがコムアーチなのです。
現代的な解釈をされたサイジング、着心地、軽さなどはやっぱりよく、何より品質の良さが抜群に良いと言えるブランドなのです。
そんな考えなどはコムアーチを取り扱った当初の2022年10月にブログで書いておりました。珍しく考えを変えて無い部分。気になる方は以下リンクをご覧いただけると伝わりやすいかと思います。
https://sanso-iijima.com/blogs/blog/blog-83
そして、この時も同じようなことを記載していますが、
高い通気性と吸湿発散性、優れた保温性と断熱性があるのがモヘヤの特徴でして、もちろん防臭性も高く、登山用品店として天然の機能素材と言えるのです。
久々、コムアーチに言及したブログかつ書いているのは深い時間帯なので、ちょっと脱線させてもらうとアウトドアブランドだから機能素材を使っているわけでは無いという考えを持ちながら商品を探しています。
山荘飯島はアウトドアブランドだからファッションブランドだからという先入観を極力なくして、セレクトをするようにしていまして、インスタグラムのアルゴリズムの範囲内の狭い話にはなりますが、全国の山の店が取り扱うブランドなどをふと見てみると、それなりの結果を出したのかなと流石に自分でも思ってしまうこの頃です。(そんなこともあって、その状況に危機感を感じてより分かりづらい方向に今年の秋冬から舵を切ろうと考えたのが先日ブログの話というわけです。)
別にファッションブランドだからセレクトしているわけでも無く、ただ真面目に素晴らしいものをセレクトして提案したいという考えを前提に持っている上で、ちょっと個人的な偏見を書いてみると、
色々なアウトドアブランドがメリノウールからはじまり、他の天然素材をアウトドアでも優れた機能素材ですと言ってますが、確かにそこに着目した点や登山文脈へ紹介した点は素晴らしいと思います。でもそこらへんの天然素材を一番詳しく、上質なものを扱っているのは、現状はファッションブランドの方なのかな個人的に思うのですよね。もちろん山でアクティブに使えるかは別ですが。(今後はそのバランスは変わるかもしれませんが。)
日常着としての上質さを追求している部分や着心地においてなら尚更そう感じます。なぜなら培ってきた歴史があるから。
そんな考えのもとニットに関しては、登山用品店としてコムアーチを開店当初から扱わせて頂いているのですが、毎日山に行くわけではなく、登山的な考えで機能的に快適に、そして上品に日常を過ごしたいと思う方なら、ぜひこの商品を選択肢に入れて欲しいと思いながらこんなブログを書いているわけです。登山に関係ないことはあまり書きませんから。
では商品に話を戻すと、
別注にすることは頭に無いくらいにコムアーチのインラインが十分すぎるものだったのですが、今年はどうしてもWomensラインのモヘヤセーターから目を離せなくなってしまい、ついに意を決して依頼をさせて頂きこの別注を制作頂きました。
今回はなかなかにワガママ別注だったと思うので、毎度のことにはなりますが、こちらの意向を理解いただきまして本当にありがとうございます。

そんな別注商品ですが、インラインの素晴らしい素材をそのままに、デザインもあまり変えずサイズ感を少し調整いただき、特別なサイズ1と4を作成しれもらいました。
サイズ1に関してはインラインとバストや裄丈、ネックなどの大きさはほぼ変えていません。

もともとメンズラインの製品よりもこのWomensの方がゆったり目な身幅であったので、着丈の短いバランスと、レディースらしい少しだけ広いネックが、今の着用したい空気感と合致しましてこのままの雰囲気としました。
変更点としては
①前後差があった着丈を変更、後ろ着丈を短くし前後差を少なくしよりすっきりと着用できる印象になってます。

②袖のリブの長さを短くして、手首まわりも少し広がるバランスにして、袖がストンと落ちる雰囲気になってます。

インラインと比較した時、リラックス感をそのままに女性が着ると少しだけガーリー感をおさえつつヤングな印象ですっきりと着用できるイメージ。デニムやシンプルなパンツとも相性がよく、よりニュートラルなバランスで着用できます。



着用画像は171cm 60kgでサイズ1
リラックス感のあるショート丈のバランスに。インラインは当然レディースらしくデザインされているので、よりこっちほうがメンズは着やすいかと思いますし、女性もこのバランスを好んでくれる人も多いはず。
そして、
サイズ4に関しては、サイズ1のバランスそのままに2サイズくらい大きくしています。
私が着るとよりオーバーサイズなアウトドアブランドのフリースぽいイメージ
インラインも素晴らし過ぎる製品だったので別注の意義、どこまで反響があるのか不安でして、販売までかなりビビっていたのですが、店舗だと150cm前後の方から180cm前後の方まで性別、小柄大柄、服装のスタイル問わずに好評でとてもホッとしている状況です。
とくに男性への反応はどうなのか?と思っていたのですが、実物を見て頂いた方からは男女半々の売れ行きでGender-neutralの試作がハマった気がしてますので、ぜひ遠方の方にもこの良さが伝わったら嬉しいです。モヘヤ好きにはささりますね。
*150cm- 160cm前半の方がサイズ1を着ると サイズ4着用画像くらいなゆったり感です。

*160後半くらいの人はサイズ1着用くらいな丈感になります。
*170後半くらいな人がサイズ4を着るとサイズ1着用画像のような着こなしです。



ショート丈のニットになるので、インナーを出して着るのもすごく良いバランスです。
ちょうどメリノメリノのボーダーTを裾から覗かすバランスがすごく良くて、このサイズ1を作りました。後ろの着丈も短くなったのでより裾から出るバランスが整います。
女性もインナーをロングなTシャツで、このニットを合わせるのおすすめですよ。
身幅も広く、別注で袖口幅が広がったのでオーバーサイズなロングTシャツをインナーにきても相性良いです。
私はあえて、ドライレイヤー的なノースリーブを着てこのもセーターを愛用しています。万人が素肌に触れても大丈夫とは言えませんが、このコムアーチのモヘヤセーターは一般的なモヘヤの概念を覆すものになるかと思います。とても滑らかな着心地です。(とは言え敏感肌の人は長袖インナーを着てくださいね。)

*これはサイズ1を着用。ショート丈DIGAELベストとも相性良し。
この着用しているただのワイドパンツじゃないウールポリパンツもオンライン販売中です。

こんなショート丈のアウターにもショート丈ははまります。ワイドなパンツでもコンフォートフィットなパンツにも相性が良いショート丈。(このショート丈加工ブルゾンも販売中です。登山とか関係ない商品です。)
モヘヤの説明通り、通気性がとても良く、見た目のボリューム感よりも軽やかで暖かいので、真冬の室内でオーバーヒートせず着用できるバランスが非常に心地がいいのです。インナーで調整すれば10前後-20度前後となる、今時期もすごくちょうど良い温度を保ってくれます。既に私はたくさん着てます。
毛抜けはしますが、着込んでいくうち落ち着きます。(*全く抜けなくなるわけではありません。)
そして耐久性に関しては、山で着てくださいといいうわけでは無いのですが、長く着られる安心感がコムアーチのニット全般にあります。洗濯機洗いができるわけではありませんが、一般的なウールニット同様のケアで問題ありません。
私はウール系洗剤を使用してネットに入れて洗濯機にてお洒落着洗いでケアしてます。家庭での手洗いが一番おすすめですが、めんどくさかったらクリーニング屋に出してください。
保管した後に、翌シーズンあらためて着用する際は毛方向の逆からブラッシングしたり、スチームをあててあげると購入した時の風合いを保てます。本当に保てますよ。
ちなみにコムアーチのニット全般に言えることですがデイリーに長く使える耐久性があります。若干贔屓な目線かつ、個人的な解釈にはなりますが、アルファダイレクトの薄手やオクタ系のインサレーションよりは間違いなく使用感なく使えるイメージ、さらにアウトドアブランドが提案するウール系製品よりも間違いなく着心地いいし、なんなら耐久性はある感覚です。
そもそもこのニットは起毛加工を施してまして、チーゼルの実の起毛機というので表面を引っ掻いて毛を起こしてます。(チーゼルの実の起毛機で検索してみてください。)ものすごーーーく大袈裟に言ったら既に藪漕ぎしているんですよね。そんなわけでこういったシャギー系のセーターて見た目より実は頑丈なのです。

(*この画像はコムアーチの別の起毛ニットですが、試しに1月冬の低山へ行き、バリエーションルートと言えないほどにはなりますが、道なき道を少し歩きましたが、一発でアウトな雰囲気になるアルファダイレクトよりも頑丈でした。木の実と枝や草が挟まるのでおすすめしませんが・・・)
通気性は抜群にあるので、登山系の人ならこの着用感は本当におすすめだと思って2022年からすすめています。店の人気はなかったけれど、登山用品を探しに来た人がつい買ってしまう素晴らしさがコムアーチにはありました。
今回は特にアウトドアブランドのフリースの代わりというイメージで。そしてハンドフレームの着心地の良さと動きやすさはアウトドアブランドと遜色無いと思ってますので、この特別なサイズ感でぜひ試してください。


ハンドフレーム特有の袖付けのリンキングのおかげで、カットソーと異なりパターンの繋ぎ目にごろつきがなく、ナチュラルなストレッチ性があるので袖上げの良さは登山用品店としても別格と言える作りです。
着心地が良い服より着心地の良さを感じられるコムアーチのハンドフレームシリーズなのです。何度もいいますが、ハンドフレームのニットはアウトドアアクティビティを好む人ならその着心地の良さを絶対に感じてくれるはずです。残念ながら大量生産のアウトドアブランドでは感じられない心地良さと思います。
昨今メリノウール系の製品がアウトドアブランドでも作られていますが、大体はカットソーの作りとなります。(スタティックは無縫製のものも作ってしましたのでおもしろいです。)ぜひニットというジャンルの作りにも注目してみてください。
そして、日本の職人が丁寧に手横編み機で編んだこのクオリティでこの値段。きっと調べれば調べるほどコムアーチの凄さを感じ取ってくれるはず。
流行とは無縁のコムアーチなのでデイリーに使いつつ、大切に着用いただけましたら本当に長く着ていただけますのでまだ持っていない人はこコムアーチらしさが一番感じられるニットから試してみるのもおすすめです。

キャンディアップルはよりアウトドアのフリースらしく使いたいイメージでチョイス。

ブラックアウトはまわりから高級なもの着てるねと思われる素晴らしさがあります。

オールブラックにこんなDIGAWELベストとも合わせて欲しいです。
*ちょっと、余談ですが、
今年の1月ですが試しにシェルを上にはおり、長く自転車にのってあえて汗を掻くようにアクティブに使ってみたところ。他のウール製品と同様に吸水性はほぼ無いので、汗が抜けていきます。シェルが濡れて、シェルを脱いだら真冬は湯気がたつイメージですが、逆にニット本体の濡れた感覚は少ないです。そんなアクティブな着方は全く推奨しませんが、吸水速乾系の素材をインナーに着るとおもしろいですよ。もちろんメリノウール系のニット合わせても調湿、調温性を優先してもOK。
*私はこのノースリーブを着てます。実はニットのために今年はたくさんノースリーブを仕入れました。店舗には複数のブランドのノースリーブがあります。
https://sanso-iijima.com/products/pastornova別注-facet-tank-slate-gray
https://sanso-iijima.com/products/pastornova別注-facet-tank-black
風が抜けてインナーは蒸れないし、風を調整すればすごく暖かいです。そして汗をかいても汚れる雰囲気もなく、臭いも残りづらいのですごく機能的です。旅行には最適でしょう。もちろんアウトドア系のアクティブインサレーションより、気軽に洗いづらいし、嵩張ります。でも1日2日程度ならずっと着用していても気にならないし、さらに高級なニットを纏っている迫力、上品さはアウトドアブランドと全く異なりますので、とても有意義に私は着用しています。
ちなみにアウトドアブランドと比べること自体、コムアーチにとっては失礼極まりない勝手な解釈かもしれません。そんなの想定してませんからね。なので単純に素晴らしいニットとしてぜひ着てほしいと思います。