「Afterglow」の紹介 その1

今月の半ばに渋谷PARCOで開催されていたイラストレーターMHAKの個展に行ってきました。

私の分かりやすいところで言うと、アディダススケートボーディングやノースフェイスなどともコラボレーションを手掛けていたりするなど、グローバルな企業とも協業もしている世界で活躍するイラストレーターです。パルコで個展ができるとはそういうことですよね。


ストリートカルチャーとも関わりを持っているような方でありつつ、有名なホテルや施設内装壁画なども手掛けています。Levi’s原宿店の外壁画も作品の一つなので一度は目にした人がいるかもしれません。

過去のアーカイブから、ノースフェイス、ドクターマーチン、アディダス、北京オリンピックで使用されたスノーボードの板などなど見る人が見たら、はっとするプロダクトたちが並んでますね。


そして、

あそこにカッコいいバックパックが見えるなーと思っていたら、


そう!これが今回紹介するAfterglowのバックパックということです。
MHAKさんが手掛けたオリジナルの柄をプリントした生地をつかっています。

この時点でこのブランドの凄さを察する人もいるかもしれません。何者?と思う人もいるでしょう。
私も何者?と思った一人です。実はこの個展もAfterglowを見に行きたくて足を運んでみたのです。

分かりやすく言うとデザイナーさんがその界隈のレジェンド的な立ち位置の人なわけですが、東京ストリートと無縁な私の不足した知識で説明してしまうと軽さが出てしまいそうなので、ざっくりとしたところは店で簡単に説明させて頂きますね。詳細はスケーターの人に聞いてみるといいと思います。個人的な偏見で西東京のストリートが一番お洒落説あるので、そこらへんに関わりがある時点で田舎者としては非常にあこがれてしまいます。

ようするにホンモノのカルチャーの歴史をもったデザイナーが手掛けているアウトドアブランドが新しく取り扱いをはじめた「Afterglow」ということです。やっぱり言葉にすると軽い感じですね・・・すみません。

はじめに分かりやすくキャッチーな部分の説明をしましたが、当然そこだけではない本格的なアウトドアブランドですよということをお伝えしていくのが今回のブログのメインの内容となりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

以下はブランドのホームページから引用させて頂いております。


Afterglow=余韻
” 余韻に浸れる趣味人へ向けた物作り ”

をコンセプトに、スノー・スケート・サーフ・釣り・キャンプといった

趣味の時間をより充実した、余韻を楽しめるものにする為のギアたちを作る。

それが我々の目指す物作りです。


余韻というところが良いですね。迷迭香となんとなく似てるなあと思いつつ、そこらへんの絶妙な加減に惹かれたのかもしれません。

でも余韻と言っても、趣味を追求し過ぎた結果に出来上がった本格的ギアなんです。すごいんです。
余韻があるから、めちゃくちゃに時間をかけてギアを作れたのかな?

まずはデザイナー自身がパターンを起こしサンプル縫製をしてテストを重ねているブランドであるということ、そしてその重要さをお伝えします。
洋服でもやっぱり、デザイナーがパターンを作り、縫製できるということで自身の哲学を追求するために必要です。ここまでできる人はなかなかいません。知識があることと、実際に縫製しているということはけっこう違ってきてしまいます。
もちろんいいパタンナーと工場に巡り合い、密な関係性を築きあげることで商品の品質は上がっていきますが、独自の哲学を妥協せずに100%追求するためには自分で全て把握できることが重要だと思います。

特に過酷な環境で使用するアウトドアギアは自分でテストして、細部を調整して、縫い直して、さらにテストするということができることは非常に理に適っています。通常の服と比べても絶対的にテストの回数は増えてしまいます。
でも自分でできない場合や外注などが間に入ると、現実的にその費用面や費やす時間から独自の哲学を追求できないケースもあるでしょう。

そして、中国の自社工場にて商品を作っているということにも注目してください。
この規模で自社工場てのがすごいです。中国製に疑問を持つ人が少なからずいると思いますが、自分でパターンを起こしてサンプルを縫製できる人にとって小規模で対応できる中国自社工場は最強じゃないかと私個人は思ってしまいました。

私自身、山荘飯島をはじめる前は工場とやり取りをする、いわゆる生産管理業務にも関わってきましたので、日本の工場が丁寧で最高の品質を届けてくれることを実際に理解しています。
そしてその中で感じた日本の工場の良さの一つは「気が効くこと」だと思います。こちらのミスや、より良くなると思うところは気を効かせてくれて圧倒的な縫製経験に基づいて指示した以上のクオリティーで仕上げてくれるのです。
信頼と品質のメイドインジャパンは縫製業において未だに顕在でしょう。

じゃあ日本製最強じゃないのかとなると思いますが、「指示以上のことをして気の利いた対応をする」というのはこっちが最善の指示ができず、縫製の知識がないということを裏を返せば言えるわけです。初めから最善の指示をすればそれで十分なわけですから。
(少し語弊があるかもしれませんが、この部分とこれから記載する部分は私の個人的な意見ということでご了承ください。)
そして日本の工場は村社会的な要素もあり、それぞれが独自の文化をもっています。独自の流派といえばいいかな?得意不得意もありますので、文化圏から外れたことを依頼するとやってくれない。経験もプライドもあるので、メーカー側に反発することも多いです。他では当たり前にできても、別の工場だとできないということもけっこうあるんですよね。良い悪いじゃなくて、文化が違うので理解が難しいと表現すれば分かりやすいかと。
もちろん、そこでやってもらう、やらせるようにするのが生産管理の仕事なわけです。コミュニーケーション能力と知識で説得するわけです。それで解決することも多々ありますが、どうにもならないこともあるのです。

誤解を招くと申し訳ないので、日本製は間違いなく良いです。工場の人も人情味があって、思い出しても助けられたことばかりで感謝しかないです。
でも依頼する側に工場を選ぶ力と交渉力が無いと、結果的に名ばかりのメイドインジャパンなってしまうということもあるということを言っておきます。
様々な工場と関わって、その技術力を冷静に選定する目利きがメーカー側においては重要というわけです。

じゃあ中国製というと、私自身海外生産を依頼した経験はあまり無いのですが、依頼したものができる範囲であればきちんと再現してくれる傾向にあるようです。
もちろんその質は様々で安かろう悪かろうもありますが、世界規模で著名なメーカーの生産を請け負うことで技術力が向上しています。日本と同様に工場の選定力は必須ですが、こっちがガチガチに徹底的に管理すれば、ある程度無理な要求も最近では答えてくれることが多いです。
後発的な工場も多いので日本のように気の効いた対応ができないけど、良い意味で、文化がまだ築き上げられていないため、反発も少なくきちんと指示した通りにできあがります。

以前、海外工場を管理する人に聞いた話ですが、現在は中国工場の方がシステムが構築されている=システマチックなため、大ロットの場合品質のブレが少なくできあがることも多いようです。
こちらが間違った指示をすると、そのまま間違ったまま製品となる怖さはありますが、Afterglowならデザイナーがパターンを引いて、サンプル縫製ができるということ。すなわちデザイナーが全てにおいて正解がわかるのです。なのでガチガチに管理して徹底的な指示をおこなうことができるというわけです。しかもデザイナー自身が手の届く規模なので、出来上がった商品まできちんと管理できるというわけです。
アパレルメーカーにいた身としては、デザイナー自身が目の届く規模感も商品の品質において本当に重要なんですよね。

しかも自社工場なわけですから、一歩深く入り込んだ技術を要求できるはずです。外注先に開示している最高品質はある意味で、ミスなく量産できる8割程度の力だと思いますので、自社工場なら10割の力を最大限に使用することもできるでしょう。


そして、アウトドア製品は様々なミシンが必要であったり、シームテープを圧着する機械など、設備投資が必要になってきます。中国工場はその潤沢な資金で最新の設備が揃っているところが多いです。
弘法は筆を選ばずと言いたいところですが、最新の設備の優秀さに勝てない部分もあるのでアウトドアブランドという枠で単純に見た場合でも、自社工場を持っているAfterglowは、その点だけでもとんでもないブランドだということを言っておきます。Afterglowの製品のみを生産しているというわけでなく、アウトドア関連製品や山をやってる皆さんがよく着ている某ブランドの縫製も手掛けている工場なので実績とその品質は間違いないですよ。


工賃という目線から見ても、中国生産はアウトドアブランドには適しています。
例えばポケットが複数あり複雑な工程の多いフィッシングジャケットなどは日本で生産すると技術的な部分ではなく、工賃が高すぎて割に合わない、製品の金額が高くなりすぎてしまうというような理由で中国やアジアで生産しています。
ハードシェルの値段を見れば、アジア生産でも高額なものも多いのでその理由はわかるでしょう。一般消費者が納得して購入できる価格にするというのは重要ですしね。

しかもAfterglowは中国の自社工場ということでより値段が抑えられているはずです。
実物を見ると一目瞭然なのですが、ウェアもバックもすごく複雑なパターンな上に、高品質な生地やパーツを使用してます。もう一度いうけど、高品質な生地とパーツなのです。今の流行りとかは関係なく、独自の哲学で選んでいるところがすごくカッコいい。なのにこんな価格で良いの?と思わせますよ。(コスパが良いとさえ思います。見れば触ればわかってもらえるはず!)

まとめると、デザイナー自身がパターンを起こし、サンプル縫製をして製品の正解が分かるので、中国の自社工場を徹底的に管理ができて工場の力を100%使える、高品質でコスパの良い最高なブランドが「Afterglow」ということ。

そして最初に説明したカルチャー的な背景もあるという。こんなブランド他にありますか?

じゃあようやくの商品紹介に進みましょう!
といったところで、かなり長くなってしまったので次回に続きます。さすがに長すぎました。
ごめんなさい・・・文章だけで長すぎだ。

最後まで読んでくれてる人はいるのだろうか!?
長く書けばいいというわけじゃないけど、カルチャーの背景も、ブランド背景もすごくてちょっとまとまりませんでした・・・

近日中には続きをアップしますので、楽しみにお待ち頂けたら幸いです!!
こだわりにこだわったギミック満載のアウトドアギアですよ。登山に持っていきましょう。

最後に独り言を

まずは補足として日本の工場は設備が無くても優秀なところ多いです。なぜなら持ち前の技術や知恵で様々な工夫をして対応しています。実際に目にしてました。
でも生産国にこだわらず、依頼する側がこんな製品を作りたいから、これが得意な工場はどこか見極めて依頼することが大切。そんな目利きなメーカーも多いので、生産国だけで判断することなく商品を選んでみても良いと思っている山荘飯島でした。

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