「Afterglow」の紹介 その3 アルファエムエルジャケット

珍しく2日間続けてのブログです。

昨日の反響があればうれしいですけど、その前にこちらも紹介しないとね。
Afterglowの紹介 その3 登山をやってる人にはお馴染みのPOLARTEC ALPHAを使用したアクティブなインサレーションの紹介です。

その1、その2を見てない方はこちらも読んで頂けるとより素晴らしさが分かりますよ。

ではここから その3のブログを書いてきますので、最後までお付き合いください。

Afterglow アルファエムエルジャケット

バックパックに引き続き、相変わらずのカッコよさ。
ファッション的にはアウターということでギリギリ着られるというタイミングでじょうか。街着目線でもおすすめしたいところではあります。
登山的にはまだまだこれからというタイミングもありつつ、むしろ年中着れてしまう良い塩梅なアウターであり、ミドルレイヤーでもあるという絶妙な位置の商品です。

まずはPOLARTECⓇALPHAについて、登山カテゴリーでは今や誰もが知ってる中綿ですね。


ポーラテックアルファシリーズは化学繊維の中綿ですが、従来の中綿や羽毛と違い、その構造から繊維が吹き出さないので高密度の生地で挟むことをせずに通気性のある素材と組み合わせることを可能にしたという保温性と通気性を両立した画期的な発明で、アクティブインサレーションというカテゴリーを築きました。
なので行動できるミドルレイヤーというのが世の中を席巻してますね。山荘飯島ではSTATICのAdriftシリーズで使用されているOCTAがそのカテゴリーに該当します。
ちなみ化繊中綿なので、家庭洗濯も普通にできますので汗をかいたら洗いましょう。これもまたアクティブに着られる良いところです。

登山をやっている人からすると、より通気性の高いポーラテックアルファダイレクトじゃないのかよ・・・という声が聞こえてきそうですが、これが独自の哲学をもつAfterglowなのです。

ちなみに補足しておくと、Afterglowではポーラテックを直接仕入れることができるので、アルファダイレクトを含む、アルファカテゴリーの素材を厳選した上で、ポーラテックアルファを使用しています。

まずアパレルメーカー経験のある私からすると、この直接仕入れるということがすごい。
世界的に大きな生地メーカーの仕入れは色々と申請や認定など審査が必要でぽっと出じゃ直接取引ができなかったり、とにかく大変なのです。特に機能素材メーカーは審査が大変。
ふつうはメーカーとポーラテック社の間に生地商社的な会社が入ることで、仕入れることができるわけです。

その場合の私が思いつくことをデメリットとしては
・中間手数料を取られるわけで、生地が高くなる=商品の価格があがる。
・生地商社が選んだ素材しから見られないので、アルファカテゴリーの全コレクションを見ないで生地を選ぶことになる=自分で厳選した素材が選べない=商品の品質に不満が残る。

なので直接仕入れるということはすごいというわけです。

おそらくけっこうな有名どころもは仕入れるのはなかなか大変だと思いますよ。
アウトドアメーカーは世界的に展開しているメガなところが多いですからね。

さらには昨今のコロナの影響などもすさまじいこともついでに伝えておきます。
世界的なアウトドア需要の高まりや、生産地のロックダウンによる原材料の生産遅れ、価格高騰などから全くポーラテックは手に入らない。おそらくアウトドアメーカー以外だとよほどのツテが無いと仕入れることができないと思われます。一昨年くらいはアパレルメーカーでも使用しているところが見られましたが、昨年あたりから一気に見なくなったのはこんな理由もあります。

日本のメーカーでこの規模で小回りをきかせて仕入れるてのは、またまたとんでもないメーカーだぞということを力をこめて言っておきます。ちなみにプリマロフトも取り扱ってますが、これもポーラテック同様に仕入れるのは大変。

余談ですが、一般的にアウトドア感の無いアパレルメーカーが使っているアウトドア素材てのは結構入手しやすいてことを言っちゃいましょう。アパレルメーカーが突然使い始める機能素材は品質の良し悪しは抜きにしてそんな理由があるんです。逆にあの素材、有名だけどなんだか大きなアウトドアメーカーしか使ってないなあと思う素材の代表例「ゴアテックス」はアパレルじゃ使用していないし、ガレージブランド的なメーカーも使えてないですよね。
それにはそれなりの理由もあったり、使えるところがすごいと言えばすごいし、使うことができないなりにオリジナルの素材は開発しているメーカーなんかもすごいですよと意味ありげに言っておきます。

そして、こういったアウトドアの最新素材はミリタリー的な由来もあるので、戦争の影響も絡んでくるかもしれない・・・どちらにしても間違いなく価格が上がるはずなので今の時期でも季節関係なく、冬物含めて買うことは賢い買い物かと消費者目線でも思います。


補足のつもりがかなり長くなってしまいましたので、話を戻すと、直接肌に触れるポーラテックアルファダイレクトよりも、中綿として、表地と裏地で挟んだアルファをAfterglowではよりアクティブに使うために「あえて」使用しているということを言いたかったわけです。「あえて」の部分は様々な意見があると思うので、この理由は直接店で話させて頂ければと思います。

では更なる素材の説明にいきましょう。

表地は撥水加工を施してあるストレッチナイロンを使用してます。
撥水加工に関しても色々と裏話的なのがありますが、ここも個人的には共感したポイントだったり。撥水加工問題というやつです。でも長くなるので、我慢して省略します。ようするに撥水加工にもきちんと哲学があるということです。

しかもMHAKコラボカラーHIGHLANDというすごさ。オリジナルで生地を作るてのはどんだけすごいかてのは、、ここも省略しますね。ロット問題とかいろいろとあるんです。

裏地は 肩、背中、脇下の通気性が必要な部分を毛細管現象を利用した吸汗速乾素材を使用してより通気性をあげています。その他の部分は微起毛感のある肌触りの良いストレッチ素材。

あえての裏地を使っているわけですが、どんだけ手間をかけてるんだ!て構造です。
こんなメッシュ構造の通気性のある素材を部分的に配置しています。
 袖口裏は表から見えないように、ストレッチ性のある素材を配置。これが袖ゴムがわりになります。

直接触れると分かるのですが、表地、裏地含めたどの素材も非常に肌触りがよく、上質な素材だと感じて頂けるはず。
行動する為の適度な強度と動きやすさを追求したからこそ、ペラペラ過ぎてもNGだからのこの絶妙なチョイスです。この生地の選択も、今の流行りを知っているとかなり独自性があると思いますよ。決して重たいわけではなく、すごく安心して着られると感じるはずです。
次に説明するパターンのことに触れると、この生地がより最適だということがきっと分かるでしょう。

まずは、中綿と生地を説明をしましたが、ここで言いたかったことをまとめると、

アルファエムエルジャケットはアウターにもインナーにも使える絶妙な塩梅の万能なジャケットじゃないかということ。
分かりやすく書くと以下の通りです。

①フリースとして使用する。ミドルレイヤーとして。上からシェルやダウンジャケットを重ね着しても問題なし。

②インナーダウンとして使用する。フリースの上から着てもおかしくない。

③アウターとして使用する。アクティブインサレーションとして行動着に。
街着なら十分な保温性をもったアウターと言える。東京ならどこでもいけます。蒸れにくいので、自転車に乗る人はかなり良いです。

上記だけでも買う理由はあるはず。これでけでも十分な普通のアウトドアメーカー的説明です。

言い方は悪いですが、ただカルチャー的な背景をもっただけのファッションブランドのアウターとして考えても値段が妥当と思うくらいの価格設定ですしね。

そして、これだけじゃないのがAfterglowのすごいところです。

前回のブログでも触れましたが、デザイナーが独学でパターンを引き、縫製をしてプロダクトをつくるようになったという歴史があります。そしてそれをいまでも実践しており、パターンとサンプル縫製はデザイナー自身が手掛けているわけです。

結論から言って、パターンがすさまじかったです。余計な知識が入ってしまうのであまり他の商品を見ないという話を聞きましたが、本当にその通りで見たことないパターン。
チェコのアウトドアブランドTilakも独創的でわけが分からないといったことがありましたが、それに近いです。
でもAfterglowは良い意味で分かりやすい。バックパックもそうでしたが、本当にデザイナーが着てる、使っていることが見れば見るほど分かってきます。

この袖のパターンを見てください。何スリーブといえばいいのかな?

正面側 肩から上袖まで一枚のパーツ
背中側 ヨークは中心ハギで上袖につながっています。
下袖は脇身頃から袖口まで一枚。この部分はSTATIC ADRIFT Hoodyとも同じですね。 

動いてみるとなぜこうなったがよくわかる。

腕を捻った時 背中~肩~袖まで一枚のパーツなので、素材のストレッチ性とあいまってピタッとすいつくようにストレスなく稼働できます。
手を挙げた時 身頃~袖口まで一枚なので突っ張ることもなく、こちらもストレスなし。
ちなみに裏地側も同様に一枚。この裏地までということもかなり重要でしょう。

そしてここで生地の話にもどすと、曲線も多用した複雑なパターンだからこそ、適度な厚さ(薄さと言えばいいかな?)と柔らかさ、ストレッチ性をもったこの生地が最適だったのでしょう。
これ以上厚みや固さがあれば、間違いなく生地がもたつき、見た目も綺麗になりません。

このパターンの説明だけでも、行動着ということを分かりやすく実感しますよね。
釣りやスノボードなどでも散々テストしていることを本当に想像させる作りです。

裾もあえてドローコードを使わず、内部にゴムをいれ、緩やかに裾が絞られています。ドローコードが邪魔でその分軽くしたかったとのこと。着てみると分かるのですが、確かにこれで十分です。説得力がすごい。

表側ポケット左側にはカギ用のフック付き紐。バックパックに続きAfterglowらしい点。

裏側 右ポケット ここにもこだわりが。一見すると中途半端な幅と深さですが、これはスマホが奥まで落ちず、すぐに取り出せる絶妙な大きさ。
裏側 左にはメッシュポケットもついてます。大きめなので、グローブなどしまうのに最適。

アルファダイレクトと比較するなら、裏地を使うことでコストもあがり、縫製も大変でしょう。しかも裏地は部分的に別素材と切り替えてるわけだからどんだけ手間をかけてるのだろうと。
このこだわった裏側を見れば、そこまでしてまであえてポーラテックアルファを使っているということが分かりますよね。

そしてここまで書いて思うことは、こんな独創的で複雑な製品は工場が絶対にやりたがらない。
こんなのできるわけない!と工場に言われたことを思い出すつくりです。

でも、その1のブログに書いたように中国の自社工場を徹底的に管理ができて工場の力を100%使えるからこそ実現しているというわけです。大げさに言ってないことが分かってもらえると思います。

これで値段¥31,900(税込)

〇素材や中綿の説明のみでも納得の価格
〇カルチャー的な背景のみでも納得の価格 街着としてもファッション目線で舐められません。
〇縫製面だけみても納得の価格

この3点が揃ってるのに、こんな値段で提供してます。


これもまた前々回のブランド紹介のブログで書いた内容です。

『高品質でコスパの良い最高なブランドが「Afterglow」ということ。』

今までの説明を読んで頂けましたら、納得して頂けたのではないでしょうか?

忘れてました!専用の袋がつくので簡単に持ち運べます。
インナーダウン、フリース、アウターなどなど色んな用途でより使いやすいですね。表地と同素材でしかも、少しゆとりのある大きさなので入れるのも容易という点も気が効いてます。


これが山荘飯島が新しく取り扱いのはじめたAfterglowです。おそらくまだほんの一部。これからもかならずチェックしてみください。街着としてもただカッコいいですよ。

オンラインストアにも掲載しましたのでぜひご覧ください!以下URLをクリックしてアクセスできます。

https://sanso-iijima.stores.jp/items/6249398c65d2a3097ca912f2

他のサイズなど取り寄せもできますのでお気軽にご連絡ください。

服に関しての説明は自分の経験が生かせるので、山荘飯島らしいところだと思ってます。
ここまで説明している登山用品店はいないでしょう。なぜなら、あいにくの雨でとても暇だからです。ぜひ山荘飯島までお越しください!
そして、少しでも参考にして頂けましたら幸いです。


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