セットアップの紹介と思いきや、いきなり脱線した話から・・・WBCの話じゃないよ。
PARAPACK 通常タイプ¥5,720(税込) メッシュタイプ¥7,040(税込)
1ドル=150円台のときは流石に無理しましたが、今の価格はわりと普通かと。100円~300円くらい高くつけたいという本音もあります!でも現地価格を考慮しながら、店の利益を考えた一般的な感覚で値付けをやってまして現状の為替ならこのままの価格維持になっちゃいますよということを、なんとなくブログに書いておきます。なんとなくです。無理して変な価格でやってると思われてもあれなので、無理してないっすということを伝えたくて。ありがたくPARAPACKには稼がせてもらってます。
海外仕入れなので細かく頻繁に入荷はできませんが、継続的にやりますので無くなっていたら気軽に連絡もしてください。予算が無くて入荷できません!なんてことも正直に伝えますので。
こんな感覚でシャツをはじめ他のオリジナル商品も値段をつけてます。
アパレルメーカーでの経験も生かしながら、幅広い文脈をすごく調べてますので、文脈違いによる誤差を無くした物の価値を正直にした価格設定です。もちろん従業員もいないし、PR費もかけず、自分でせこせこ働いてしまうのでその部分ではかなり利点があると思ってます。企業努力というと大げさですが、自分ができる範囲のコストダウンはやってます。料理業界でいえばうちは生産者から直接材料を仕入れてますみたいな感じです。長い目で見ればこういったことがきっと信頼に繋がったりするのではと思ってまして。
そして自分で言うのも恥ずかしい話ですが、PARAPACKの発送をレターパックにしているのもそのため。300円くらいですけど、お客様の送料負担が少なくなればいいかなと思いまして。幸い郵便局も近い立地なのでポスト投函もしやすい、全国一律なので自分にとっても損はない。大手みたく送料無料はできないけれど柔軟にできるのが一つの強みでしょう。ただキャパオーバーしちゃったら、変わるかもしれませんのでその時はがっかりしながらも優しい気持ちでご了承してください。
そしてこの感覚で仕入れるメーカーも選んでいるので、例え1,000円の商品でも10万円以上の商品でもその価格に対しての理由が説明でき、間違いなくその値段を払うだけの価値があると思って取り扱ってます。ちなみにお得で安ければいいということでもありません。生産者、工場も無理せずに稼ぐことができる製品が素晴らしいです。
色々とくどくど書いちゃいましたがさら~りさらりと聞き流してください。登山用品店かも分からない店のブログなので好き勝手書いてます。
そしてそんな企業努力を感動するくらい感じさせてくれるブランドが今回のセットアップを展開しているコムアーチというつなげ方です。コムアーチの努力を見れば、私なんて大したことはありません。あの価格で商品をつくり、維持するのがどれだけすごいことか・・・お客様からの信頼も当然ですが、店からも圧倒的に信頼があるブランドなのも取引を開始してからよりいっそう感じてます。
そして、なぜ登山用品店なのにセットアップかというと、
機能的なセットアップを探すことは東京の登山用品店である山荘飯島の一つの願望でもありました。
店をはじめる際に銀行からの借り入れをするため事業計画書なるものを作ったわけですが、そこにスーツで登山をするみたいなことを書いていたのです。事業計画を忠実にすすめなければなりません。
残念ながら山にガンガン登ってくださいという話ではありませんが、今回は登山的な解釈をして紹介していきます。
カレドアーのメリノウール100%のベースレイヤーを着用したら、
アウターのナイロンジャケットはウィンドシェルと捉えましょう。
そして速乾性のあるナイロンパンツ
見えないけど靴下はメリノウール靴下
靴はALTRA トレランシューズ
この組み合わせはもう登山というわけです。登山的なレイヤリングを利用した機能服の提案です。
こんなに上品に着られるのはコムアーチだからこそでしょう。でも街着なら下手な機能服より優秀かもしれません。
これは私が登山で学んできたことでもあります。登山服をシームレスに街で着るみたいなことではく、実はこのくらいの感覚で登山を日常へと生かしてました。この登山的レイヤリング解釈を日常でも使うと本当に機能的で快適に過ごせるのです。登山経験からくる機能服の提案は、ファッションの機能服ともまた違っていると勝手に思ってます。なのでアーバンアウトドアでもなく、登山用品店と自称しているわけです。
まずは素材の説明へ
素材に関してはブランドの説明文を引用させて頂きます。デザイナーさん自信がこういった言葉をまとめてくれるので非常にありがたいです。
〇素材は、経糸にナイロンのブライト糸、緯糸にタスラン糸を使用して織り上げたナイロンタフタを使用。
(ブライト糸は敢えて光沢が出るように加工した糸、タスラン糸は糸に撚りをかけずに柔らかめに仕上がった糸です。経糸と緯糸に光沢の差、撚糸の差を出すことで同素材で織り上げるよりもシボや肌触りなど、独特な風合いに仕上がりました。)
更にシワ加工を施すことで、程よいマット感とヴィンテージ感を表現しました。
しっかりめに撥水加工も施しているので、ジャケットは、真夏にお仕事で着用しても辛くない薄さ、扱いやすさに仕上げております。
という内容です。
説明の通り、薄手のナイロンなので真夏にジャケット着る仕事の人ならこれはおすすめしたい。快適に使えます。しかも元々もシワ加工をしているのでラフにたたんだり、カバンにしまっていても問題ありません。撥水加工も施されていますので、ウィンドシェル的な機能服です。速乾性も十分です。
でもこのマットなシワ加工というのが素材に詳しいコムアーチだからこそできるチョイスですね。機能面のその先、ファッションブランドの凄みです。
この生地感含めて、独特な世界観がコムアーチですよね。わざわざ加工しているから化繊なのに上品。アウトドアブランドでも化繊のセットアップはありますが、ここまで品よくまとまっているのは見当たらない。なのでコムアーチのセットアップを東京の登山用品店として取り扱うことに決めました。
ちなみにあえてのメリノウールではなく、カレドアーだから上品なニットのように品が出てくるのです。ボートネック風が生かされてます。ハイゲージニットのような感覚で、でも適度な緩さがあるメリノウールのロンTです。緊張で脇汗をかいたってこれなら安心。ジャケットを脱いでも品の良いニットに思われます。
そして個人的には特に注目すべきはこのサイズ感。
インナーの綺麗なグリーンのボーダーTはDIGAWELです。個人的にこんな合わせが好きですが・・・
シンプルなカレドアーのロンT合わせの方がきっと使い勝手はいいでしょう。
私も流行りの波にのまれる人間なので、ファッショニスタがそろそろジャストサイズで・・・みたいな話に影響を受けてるのでしょう。かといってちゃんとジャストサイズを着る勇気もなく、まだジャストすぎるジャストサイズの頃合いではない感覚でもあるので、このコムアーチの適度なゆるさがすごく「今」っぽくてちょうどいいと感じました。すごくいいです。カジュアルからドレスへの移行するタイミングも感じるので、大人が着た時に若者っぽさがなく、素材の良さをあいまって上品に見えるこのサイズ感はぜひとも試してほしいと思います。もちろん若者もね。
では詳細な部分の説明へ
*細部を撮った画像は色の見え方が異なりますが、全て同じ商品です。全身着画像が実際の色見近い商品となります。分かりづらく申し訳ございません。
〇まずはジャケット
画像のようにジャケットは横から手の入れるポケットになってます。シンプルだけど気の利いたデザインです。
ボタンなどの開きのない筒袖なのでラフにまくってもOKです。すこし袖は長めですがそれも適度な緩さの雰囲気にあってます。
ラペルもシンプルで幅は細めですが、細すぎないので適度なクラシックな雰囲気もある絶妙なバランス。ちゃんとラペルの返りに立体感もあるのがさすがのコムアーチです。
胸ポケットも無い感じがよりシックな雰囲気でカジュアル感が抑えられてます。
ボタンは、東京下町で創業100年ほどのボタンメーカーの、ホーンボタンを使用しているのでより上品さが増します。化繊なのにホーンボタンがグッドバランス。細部のものつくりまでこだわりが見える部分です。
裏側の縫製ですが、丁寧な折り伏せ縫いです。化繊ならばロックにパイピング始末などもありそうですが、ここらへんもこだわりが見えます。ものづくりに定評がある日本のブランドらしいつくりです。
折り伏せ縫いのおかげで強度が増し、そして生地に出っ張りが無いので、裏側の着心地もごろつかないというわけです。厚手の生地は素材の重なりのせいでロック始末を施すことが多いのですが、薄手ナイロンだからこそせっかくなら折り伏せ縫いをしているのもうれしいポイント。ちゃんと薄手の特性が生かされてます。強度面も安心。
正直なところ、ジャケット単品ならばシェル的な発想で山へ着て行っても全然問題ないですよ。着て行く必要はありませんでしょうけど・・・
一衣の軽やかな仕様
〇そしてパンツ
パンツはタック入りでゴムと紐入りのイージーパンツ仕様
昨今の股上深めなパンツ比べると浅く感じるかもしれませんが、股上はふつうです。
タックがあるので、腿回りもゆったりで快適。素材にストレッチ性はないのですが、このくらいのシルエットだと快適性に履くことができます。
後ろ側だけゴム入りなので、正面からみれば品よく見え、シャツインしていもカジュアル感が抑えめになります。見れば見るほど説明できるポイントがでてきます。品よく見えるのは全て理由があるわけです。
ファスナー仕様 持ち出しなど開きはちゃんとスラックス仕様です。
腰裏、ポケット裏などスレーキはコットン素材
一応、登山用品店として言及すると、ここらへんが登山で使える使えないかの判断にも関わってくる部分かと。アウトドアブランドでは通気性を求めてメッシュ素材などにしていますよね。
コムアーチの場合はあくまで耐久性重視。擦れる部分であり、直接肌にも触れる部分。摩擦もあるのでコットンが正解ということです。なので今回全く関係ないのですが
せっかくなので少し山荘飯島の話として、アウトドアブランド風でこれなら山に行けるでしょ?とか機能的とうたっているにも関わらずポケット生地にこだわりを感じないと残念に思う登山用品店が山荘飯島ですということです。
迷迭香なんかはここらへんをメッシュにしているので絶妙な感覚だなと思わせるわけです。だからハイキングパンツと勝手に言ってしまってます。
では最後の写真へ
薄手なのでロールアップしても邪魔にならず、丈もそこまで長くないので、このまま履いて頂いて問題ないと思います。
詳細な説明は以上です。
コロナ明けともそろそろ言っていい時期になってきました、対面が増えスーツなどを着て集まる機会も増えるでしょう。このくらいの感覚のセットアップを1着もつのはどうでしょうか?まだ入学式もあるでしょう。結婚式の二次会やちょっとした会合など。もちろんTPOは重要なので、許せる範囲で着こなしてみてください。1着あると便利に使え、誰でもお洒落になれるのがセットアップです。
セットアップと言いましたがバラ売りしています。でもせっかくならばセットアップで着て欲しいと思ってまして。
なのでオンラインストアにはジャケットとパンツを同じページに掲載しました。色味が分かりづらくて申し訳ございませんが、ご検討お願いします。
日本の工場で縫製して、この作りのセットアップで¥56,100(税込)
もちろん安いという言い方はしませんが、企業努力を感じる価格なのは間違いありません。