流行りのザックを仕入れるのをあきらめた店が提案する自転車ヘルメット問題まで解決する防水バックパック

長いタイトルですが、あきらめました。もうこれでいいじゃんです。

登山用品店を名乗ってるからにはバックパックがあると思ってお越し頂く方も多いです。そうすると品揃えの少なさにびっくりされます。もちろん色々と模索したりはしていたのですが、結局のところ決定打に欠けてなかなかこれというバックを仕入れるには至りませんでした。ちゃんと探してはいるのですよ。

山荘飯島という縛りを科すと今さらガレージブランドのUL系バックパックを仕入れるまでには至りません。商品が悪いとか否定しているわけでは全くなくて、山荘飯島の現状を見極めるとなかなか売れないと思うからです。売れないというかどんと構える余裕がまだ無いという表現でしょうか?なのでタイミングを見てそこらへんは着手すべきなのかなと模索中です。

さらにふわっとした感覚的な話をすると、今、自分が洋服屋だったらUL系ザックを仕入れたらおもしろそうですが、独自の幅を持つ登山用品店を名乗っちゃったからUL系ザックは仕入れられないなという感覚もあります。

なので、自分がリアルに今買うならどれかなという気持ちを正直に表しながらのチョイス。自分に正直な商品の方が動きがいいというのも事実ありますしね。

そんな正直な部分の例を挙げると、やっぱり価格面で思うところもあります。
生まれてすぐにバブルがはじけ、不景気、デフレ、おまけに就職内定と同時にリーマンショックを経験して、貧乏根性で育ってしまった私にとっては、昨今のUL系バックパックの値上がりを目の当たりにするとシンプルに「高い」と思ってしまうのですよね。魅力的な部分も分かるのですが、そこらへんの散歩程度の提案しかできない山荘飯島にとっては、なかなかにオーバースペック。日常の延長として気軽に山へ行けるよなんて言っておいて、貴族の道具を提案する矛盾も生じてしまいます。とはいえ日常にこそオーバースペックがかっこよかったりするのですけどね・・・

そんな考えを持っていると限られた予算の中でこれ!というものを見つけることはなかなかに大変なのです。もちろん市場を見渡せばあるのでしょうが、そこに山荘飯島らしい説明の面白さや新しい提案を加えるとなるとさらにハードなわけです。

そんなこんなで探し回った結果、これなら日常の延長としても提案しやすいというザックが意外と身近なところから見つかりました。

これでいいじゃん。EXPED 25リットルの防水バック

EXPEDは大きなアウトドアブランド。大きなアウトドアブランドはコスパ最強説。値段以上に機能的なのは間違いありません。
ちなみに私が登山をはじめたころのEXPEDのイメージとしては、ほんの少しだけ高い感覚もあったのですが、今となっては妥当な感じになってるのも登山文脈の変化を感じます。真剣に探してみると現実的な価格帯でおすすめしやすいものも多いのでありがたい。

そんなEXPEDの説明は以下ブログにも書いてますので良かったら読んでみてください。

こちらもフルシーム処理された防水バックパックです。

メインとなる素材はPUコーディングされてリサイクル70Dタフタナイロンで耐水圧7,000mmです。一般的なレインコートなどと比べると耐水圧は劣りますが、川に長時間使ったり、水圧を強くかけるような使い方をしなければその防水性は問題ありません。*メーカーの説明でも防水性の高いバックパックと表記されるのも信頼の証です。

子供から大人まで一人一個は持っておきたい完全防水バックパックと大きく異なる部分はというと、今回紹介するバッグの方がショルダーもしっかりと、より背負いやすく、きちんとバックパックとして活躍するつくりになってます。ランも想定したつくりなのです。日帰り登山にも間違いなく最適です。

容量は25リットル

実は同じ形で15リットル、さらに小さいサイズもあります。なんなら世間ではそっちの方が評価高いような雰囲気です。

でも山荘飯島は25リットルの大きさのみをチョイス。

25リットルを背負っていたならば・・・

・15リットルの方が軽くて優秀

・デイハイクなら荷物少ないから15リットルで十分

・小さい分背負ってて揺れないので15リットルの方が機能的

こんな感じで、ごもっともな意見を頂くに違いありません。覚悟してくださいね。

でもそんなことより、単純に単体で背負った時に見た目が25リットルの方がバランス良くカッコいいので、機能よりも見た目を重視して仕入れちゃうのが山荘飯島です。ソフトな素材でロールトップタイプで小さくなるし、街使いを想定したらこの大きさが欲しいよね。日帰り程度の荷物ならばそこまで機能を追い求めなくても良いかなとも思います。

しかも山荘飯島の独断でこのオレンジ一択!!この色が個人的な好みです。

そんなわけで、こんな山荘飯島に共感しつつ、まわりの意見に負けない覚悟のある方は続きを読んでみてください。

このバッグのカッコよさはギミックにもあります。

チェストベルトがコード仕様。この部分も仕入れた決め手になってます。

写真を載せておいてなんですが、コードの使い方がめちゃめちゃ間違ってました・・・恥ずかしい。

メーカーの公式画像をお借りして、実際はこんな感じに使います。
ソフトボトルもコードで固定でき、非常に機能的に使えます。

これはトレランなどを想定して、よりフィット感を高め、ブレることなく背負えるための機能的な面なのですが、この細いコードのギミックが街用としても非常にカッコいいと思いました。

スマホも入れられます。

ファスナー付きの方にもスマホが入るので落としたくない時などにも何かと便利。もちろんプロテインバーなども入ります。ストレッチの効いたメッシュ素材なので小さな財布なんか入れてしまって良さそうです。

チェストベルトが太いと、街用としては邪魔を感じることも多いのですが、これなら逆にデザイン性を感じます。この明るいオレンジの色合い含めて、ものすごく気に入っているバックパックです。

街用を意識したアウトドアブランドのデザインよりも本来の本格的な用途の為のデザインの方が個人的には魅力的に思うのです。個人的にはファッションに媚びたり、街用っぽくしたアウトドアブランドの商品はあまり好きでないので、このくらいの方が山荘飯島的には街でも使いたいと思います。

街でも着たいけど、街でも着られるデザインはダメというか、オーバースペックを否定しながら、なんならオーバースペックの方がいいとか、とにかく説明がしづらいバランスなのですけどね。ようするにものすごく個人的な好みです。決して街でも使えるデザインだけを求めているわけではないのが山荘飯島です。

好みは別れるのは承知の上でのセレクトとなりますことは、ご了承くださいませ。

ロールトップのデザイン。くるくる丸めて両端をカチッととめます。

ハイドレーション機能付き。ここがマジックテープになっていて使わないときは丸めて穴をふさぐことができるので、ちゃんと防水です。細かい部分のつくり込みがちゃんとしてます。

中は単純な袋構造ですが、取り外しのできるサブポケットも付いています。ウォーターボトルも引っ掛けたり、収納もできるので登山にも使いやすいです。

そして大きなアウトドアブランドだからこそシームテープを処理できる設備があるのでちゃんと処理されてます。堂々と防水をうたってる由縁ですね。

山へ行く場合は雨も覚悟していくので、意外と濡れることは気にならないのですが、防水仕様は雨の覚悟のない街には最適です。そしてこれから行く人も多いだろう野外のフェスティバルでも楽しく安心して過ごせますよね。

さらに大きなアウトドアブランドらしいつくり込みがここ。

ストレッチコードがついています。これのおかげで、脱いだシェルを固定したり、ヘルメットが容易に持ち運べます。

アタックザック的にも使いやすい実に登山らしいと思いきや、これ、自転車ヘルメット問題を解決しちゃうと思ったわけです。この用途で欲しがるお客様もいらっしゃっいまして、そんな意見を参考にさせてもらいながらこれはもう全面的にプッシュしていくしかないでしょうと思いました。

この4月から法改正がされ、自転車乗車時のヘルメット着用の努力義務化となりましたが、自転車と一緒に固定すべきか、持ち運ぶべきか・・・困っている人はいませんか?

ただヘルメットが付くという仕様ではないですよ。

ちゃんと大きなアウトドアブランドなので、パーツ使いも贅沢に細かいつくり込みもちゃんとしてます。

この部分をカチッと外すと

無理やりコードを引っ張らなくても、横からとても簡単にヘルメットが収まります。

ここを引っ張ってゴムの長さを固定します。

しかも余ったコードの先もちゃんと固定できるギミック。これでよりヘルメットが固定されます。

EXPEDは余ったベルトや紐の先が、きれいに収まるつくりになっているのですごく心地が良いのです。

ちなみにショルダーベルトも、先をくるくる丸めてマジックテープで固定できます。変にぶらぶらすることがありません。ちょっとしたことですなのですが、アウトドアブランドらしい気が利くつくりだと感じてもらえるはずですよ。

ちゃんと登山の際にヘルメットが落下しないように固定されるので、街用として使う分には間違いなく優秀でしょう。

ここ最近自転車でヘルメットを着用されている方も多く目にします。メディアなどでも自転車ヘルメットが取り上げられたり、ヘルメットが今後市民権を得るのは間違いないでしょう。

大手が大きな動きをしたなら、小判鮫飯島としてはそこの流れを感じつつ触れつつ、ちょっと先を考えないといけません。おそらくヘルメットを持ち運べるバッグなんてのが自転車メーカーやファッションブランドから開発されるでしょう。そしてそのリファレンスとなるのはきっと登山バックに違いない。

そんな勝手なトレンド予測をしましたので、このバッグを自転車ヘルメット用バックパックと位置付けました。

背面とショルダーはメッシュ素材で通気性も良し。ランも考えられた作りなのは納得。

背面には薄いパッドも入ってます。とは言え、丸めておりたためるくらいなのでサブバックとして持ち運ぶこともしやすいです。

底面はより頑丈なナイロン素材

軽量をうたっているので重量は320g、そして耐荷重は5kgです。例えばカメラ、レンズなどの重たい荷物を目一杯背負う分には不安があると正直に言っておきますが、様々な用途で十分に対応できる仕様です。

普段使い、自転車、旅行など軽くてかさ張らないので非常に使い勝手はいいです。もちろん説明不要で日帰り登山に適してますね。

そしてこの耐荷重は大きなアウトドアブランドが堂々と明記している耐荷重です。なので間違いなく5kg以上の耐久性はあるでしょうから、安心して耐荷重ギリギリまで積んでOK。

ウエストベルトも主張のない細さなので、付けてても邪魔になりません。

しかも簡単に取り外せますので、これまた街用に最適だと思える仕様です。ここもまた個人的にはとても重要な部分。

穴に通すだけの単純な作りなので、着脱が非常に簡単なのもありがたい。

ただ私はベルトを無くす心配の方が勝ちまして、そのままウェストベルトを付けて街でも使ってます。そこまで邪魔にならないです。

そして、オレンジ一択と言っておきながらこの写真は黒。

黒もありますと言いたいですが黒は無いです。

でもほぼ一緒の見た目で黒がありました。やっぱり黒は欲しいのでちゃんと仕入れてます。

これも25Lの容量ですが、少し仕様が異なります。

自転車ヘルメットバッグと言ったからには同じ良くできたギミックでヘルメットが付けられるので安心してください。

何が違うのかというと、

内部に着脱式の袋はありません。ハイドレーション機能の穴も無いので、より単純な構造です。

もちろん、こちらも大手らしいシームテープの処理は万全な防水仕様。

そして・・・

肝心のチェストベルトのギミックがありません。なのでランニング用とはいきません。

個人的には残念なのですがシンプルなので、むしろこっちの方を好む人が多いのではとも思ってます。

背面もメッシュでありません。ショルダーベルトのみメッシュ。

こちらも背面に薄いパッドは入ってます。チェストベルトの仕様が異なる以外はほぼ一緒です。

シンブルな分、さらに軽くなり270gで耐荷重は変わらずの5kg

おりたたみもしやすくアタックザックとしてもより使いやすいです。

オレンジは¥15,400(税込)

オレンジのオンライン掲載ページはここから

ブラックは¥10,560(税込)

ブラックのオンライン掲載ページはここから

大手らしいちゃんとつくり込みで、この値段はいかかでしょうか?これなら日常の延長として登山は身近なものとして提案もしやすいはず。

私も今、リアルに欲しいと思いましたので、悩みながらこれを仕入れてみました。

そしてこの値段の差があるなら、ブラックの仕様でオレンジを仕入れればいいと思うそこのあなた。私もそう思います。でもあのオレンジの展開がこっちには無いのです。あの色が欲しかったのです。チェストのギミックもカッコいいし、この値段差ならば私はオレンジを買おうと思いました。

自分の気持ちに正直に独断と偏見で山荘飯島が仕入れたのが、登山、日常使い、自転車にも使えるこんなバックパックです。

登山用品店と名乗ってしまうのは申し訳ないくらいに選択肢は無いけれど、選択肢が無いのはちゃんとセレクトしてる店だからと都合良く言っておきます。現状の山荘飯島にとってはこれで良し。ぜひ検討してみてください。

*今回あえて詳細な品名は載せてません。お客様にはとてもご不便なことだと理解しております。誠に申し訳ございません。とは言え、写真を見ればわかるとも思いますし、店頭でも隠してないですが思いつきで少し試してみたかったので、小さな個店の山荘飯島のわがままにお付き合い頂けましたら幸いです。また全ての商品の品名を伏せるわけでなく、今後考えを変えてのせることもあると思います。

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